菊池寛実記念 智美術館にて

「畠山耕治 青銅を鋳る」


(許可を得て撮影しています)


青銅を素材とした鋳金による制作を追求してきた畠山耕治。


様々な薬品や熱などで金属に化学変化を起こす着色の工程によって、

青銅の造形に命が吹き込まれる。


琳派のようだったり、

動物が現れたようだったり。

地中海を思い出したり。


どう見えるか?は人それぞれなんだろうけど、

金属の表現としての強さに

とても惹かれた。

繊細とは反対の、猛々しさに、

こちらも燃え上がってくるような!







一見、箱の形をした立体に見えますが、

中が空洞になっています。

外側だけでなく、内側にも型が必要で、

鋳金でそれを制作するのは至難の業だとか。


この箱の表面の色彩が、

砂浜と優しい海が混ざり合っているように見えて、

深く癒されました。




展示室内にある金属製の壁や



表の看板の金属の枠も、





畠山さんが作られたそう。

完全に溶け込んでいて、今まで作家ものだと

知りませんでした。


菊池寛実記念美術館にて

12月11日まで。