先日、フランス映画祭で、「イヴ・サンローラン」を観ました。
美しい魂が宿っている映画でした。
生き写し、だの、イヴが飼っていた犬も懐いただの、逸話が湧き出ている、
イヴを演じるために生まれてきたような、イヴ・サンローラン役のピエール・ニネが
素晴らしかったのはもちろん、
イヴの公私にわたるパートナーだったピエール・ベルジュの献身的な愛にも、打たれた。
イヴ・サンローランという才能があってこそのブランドだけれど、
ピエール・ベルジュの支えがなかったら、ダメになっていただろう。
イヴはとても内気な人だったみたいで、でもその内気だからこそ、生み出せる美が、
あったのだなあ、と黙々とデザインするシーンを観ながら思った。
映画を観た帰りに、イヴ・サンローランのエキスが欲しくて、リップ・グロスを。
ほのかにマンゴーの香りが