週刊新潮で連載中の書評エッセイ「性とか愛とか」
最新回は、江戸川乱歩著「人間椅子」
を取り上げました。
こちらからお読み頂けます↓
最近色々黙々とやっているので、長い小説が読めません。
いや、実は読んではいるのですが分厚いので、まだ5分の1ほど。
読み終えるのは先になりそう。
そうすると、何か読み終えたくなるのです、お話を。
そんな時に出会いました。
この手があった、ショートショート。
でも星新一さんではありません。
江戸川乱歩が「人生の怪奇を宝石のように拾い歩く詩人」と評したそうで、ショートショートの先駆者であり、詩人にして探偵小説家、城昌幸。
彼の掌篇傑作選『みすてりい』を、ちょこちょこ読んでいます。一編が4ページほどなので、数分で読み終えることができて、なんだか達成感があります。
たった4ページなのに、少し昏くて妙な味わいがあって、記憶に残るのが不思議です。
乱歩お気に入りの「ヂャマイカ氏の実験」は空中歩行の奇跡と現実。ラストが好き。
本は眠くなるって方も、4ページなら眠気が来る前に読み終えられます。きっと。おすすめです。