こんにちは!

 

発達支援室わお 子どもの作業療法士の小林良です。

 

先日、特別支援学校の2年生を対象に、親子でからだを使って遊ぶイベントを開催しました!

 

参加した親御さん、先生方から大変好評でしたので、そのときの様子をご報告します。

 

 

 

  ブログラムの内容

 

 

・準備体操(エビカニクス)

体育でエビカニクスを踊っていたとお聞きしたので、参加したお子さんになじみのあるダンスを準備運動としました!みんな一緒に踊ってくれました!

 

 

・親子からだ遊び

 

おやまでバンザイ

膝の上に立ってバランスをとります。不安定を楽しみながらバランス反応を引き出します! ナイスチャレンジ!

 

 

グーパージャンプ

大人の足の開閉に合わせて、グー・パーとジャンプします。相手に合わせて動く力やリズム感を養います!

 

 

引きずりレース

足を伸ばして開いた状態でひっぱってもらってレースをします!普段味わえないスピード感に子どもたちは大盛り上がり!

 

 

などなど、他にも親子のコミュニケーションになる楽しい「からだ遊び」を行いました!

 

 

・しっぽとりゲーム

 

みなさんご存じのしっぽとりゲームでは、自分のしっぽをとられないように逃げながら相手のしっぽを狙います。

 

広い視野で状況をキャッチしながら、注意力を分散する高度な遊びです!

 

こちらも大盛り上がりでした!

 

 

 

・だるまさんが転んだ(笑った)

だるまさんが転んだでは、「動」と「静」の運動の切り替えの練習が行えます。

 

「待つ」ことが苦手なお子さんも、「待つ」こと自体を楽しめる遊びです。

 

気持ちをコントロールする練習にもつながります。

 

 

続いて行った だるまさんが笑った では 止まると同時に鬼が指定した感情を表現します。

 

例えば「笑った」では、「あっははー!」

 

「泣いた」では、「えーん、えーん」

 

「怒った」では、「ぷんぷん!」など

 

みんな思い思いの表現で感情を表現しました。

 

これはソーシャルスキルトレーニングの一つで、遊びの中で適切な感情表現の方法を練習します。

 

 

・特大サーキット

学校の備品を使っての特大サーキットは圧巻でした。

 

先生方も多く参加してくださったおかげで、サポート体制も万全!

 

サーキットの内容としては、

跳んだり

転がったり

バランスをとったり

登ったり

飛び降りたり

 

と、さまざまなメニューを盛り込み、楽しみながら動きのバリエーションを増やすことを狙いました。

 

コースの最後は跳び箱からの大ジャンプ!

 

普段飛び降りることのない高さに、子どもたちは始めはおそるおそるでしたが…

 

飛び降りられたあとはこの笑顔!

 

みてるこちらも嬉しくなりました。

 

きっと他の場面でのチャレンジにもつながりますね。

 

 

・親子でタッチケア

しっかり体を動かした後は、お子さんへのタッチケアタイム。

 

お子さんの体をリフレッシュさせるだけでなく

 

親子の大切なコミュニケーションタイムであることをお伝えしました。

 

お子さんの疲れが溜まりそうなときや

 

精神的に不安定な時期に ぜひ家庭で5分でも良いのでやってほしいなと思います。

 

 

 

  参加された親御さんからのご感想

 

「久しぶりに子どもと思いっきり遊びました!」

 

「それぞれの運動の効果の説明もあったので、親子からだ遊びが必要な理由がよくわかりました!」

 

「子どもの肥満が心配だったので、今日のような運動の機会がこれからも欲しいです…!」

 

 

などなど、嬉しいお言葉をたくさん頂けました!

 

 

  支援学校で親子からだ遊び教室を行う意味

 

①脳の「興奮」と「抑制」を育てよう!

 

感情のコントロールや、行動の切り替えが難しいお子さんは

 

脳をしっかり「興奮」させる機会が少ないのかもしれません。

 

ゲームやYoutubeなどばかりを見て過ごすと特にこの状態に陥りやすいです。

 

脳をしっかり「興奮」させるためには、おもいっきり体を使って遊ぶこと

 

特に鬼ごっこやくすぐり遊びなどは最高です。

 

親子で体を使って楽しく遊ぶ中で脳の「興奮」を育て

 

その先の「抑制」を育てられると 我慢したり 感情をコントロールできるようになっていきます。

 

親子からだ遊びをすることで、人と遊ぶことの楽しさを知ったり

 

親子の仲もより深めることにもつながるはずです。

 

 

 

②適度な運動で自律神経を整えよう!

 

運動すると血流がアップし、筋肉がほぐれます。

 

そうすると副交感神経が働きやすくなり、睡眠改善や、便秘の解消、食欲増進などにもつながります。

 

よく寝れて、しっかり便が出て、ご飯が食べれたら、精神状態と行動に必ず変化があるはずです。

 

規則正しい生活に近づけるためには、朝早く起きることと、運動することから始めてみるのがおすすめです。

 

親子での散歩なんかもとっても良いですね。

 

 

 

➂肥満予防になる!

 

発達障害のお子さんの方が、健常児のお子さんに比べて

 

肥満の割合が高いというデータがあります。

 

食へのこだわりが強いことや

 

他者とのコミュニケーションが苦手で遊びが1人でできるものになりやすいことなど理由はさまざまですが

 

肥満が進行すると糖尿病などの生活習慣病をきたし、さらに重篤な病気を引き起こす可能性もあります。

 

今後も、健康な体を維持していくためにも

 

「からだを動かして遊ぶのって、楽しい!」

 

と親子で感じられると、良いなと思います。

 

 

 

  おわりに

 

今回、貴重な機会を下さった、茨城県立境特別支援学校の先生方、本当にありがとうございました。

 

参加してくれた親子の笑顔を見て

 

体を動かす機会を求めていたことを肌で感じました。

 

支援学校で親子からだ遊び教室を行ったのは今回はじめてでしたが

 

今後も多くの学校や学年でこのようなイベントを行っていけたら嬉しいです。

 

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