子ども専門の作業療法士の小林良です!

 

突然ですが、「クマ歩き」を知っていますか?

自宅でも簡単にできる全身運動で、良い効果がたくさんあると言われています。

 

今回は、「クマ歩き」の効果、やり方、注意点をお伝えします!

ここでポイントをつかんで、ぜひ親子で挑戦してみてください!!

 

 

 

クマ歩きの効果

①跳び箱・マット運動・鉄棒がうまくなる

手で体を支える運動なので、これらの運動の基礎になります。

最近は、日本の家庭もテーブルとイスの生活になったため、赤ちゃんがつかまり立ちをしたり歩くのが早くなっていると言います。ハイハイ期が短かった赤ちゃんこそ、ぜひクマ歩きで運動の基礎をつくりましょう。

 

②良い姿勢になる

 手で体を支えることで肩甲骨が安定する

→背筋と腹筋がバランスよく使える(体幹機能の向上)

→顎が引かれて背筋が伸びる

 

良い姿勢になると 疲れにくい+深い呼吸がしやい ので集中力がつきます。

 

③歯並びが良くなる

胸・首の筋肉が発達することで口腔機能が発達します。

手で体を支えることで舌が上顎の正しい位置に収まりやすいので、口が閉じやすく、あごが発達して歯の噛み合わせが良くなります。プロのスポーツ選手がマウスピースをするように、嚙み合わせが良くなると強い力がでるようになります。

また、口が閉じれると、鼻呼吸がしやすく、感染症の予防や集中力のアップにもつながります。

 

④手先が器用になる

手先が器用になる前提として、体幹が安定していることと、近位筋(肩や肘)の筋肉が発達していることが必要です。手で体を支える運動が、指先の操作性にも影響するのです。
 

⑤両手動作がスムーズになる

クマ歩きは左右交互の運動なので、大脳を連携する脳梁の機能が高まります。結果的に頭も良くなります!
 
 
転んだときに手が出ずに顔面にケガをする子どもが増えています。雑巾がけでケガすることも少なくないそうです…
ケガ予防にもなるクマ歩き、運動の基礎になるだけでなく、集中力や頭の良さにもつながります!!
 
 

 

クマ歩きのやり方  

・手をパーにしてつく

・肘を伸ばして前に進む

・膝は少し曲がっても良いが、お尻が頭より高くなると◎

・顔をあげて進行方向を見る

 

はじめはゆっくりから始めて、慣れてきたらスピードアップ!

 


 

応用編 横歩き

進行方向を見ながら進みましょう。

 

 

応用編 後ろ歩き

 

足の間から進行方向を見ることで、自然とあごが引けます。前転にもつながります。

 

 

クマ歩きの注意点

・前のめりになりすぎて転倒しない

・フォームにこだわって口出し過ぎない

・子どもが楽しみながらやれている

 

大事なことは、ケガをしないことと、こどもが自主的にやりたくてやれることです。楽しみながらやるために「くまさんはどうやって歩くかな?」や、「お風呂場までクマ歩きで競争だ!」など、子どものやる気を引き出す声かけや環境設定が大切です。

 

楽しみながら、ぜひやってみてくださいウインク