手編みの靴下 | こばんたれぶぅ-我輩も猫である-

手編みの靴下


毎年
冬が始まる前になると

友人のお母ちゃんから
手編みの靴下が届く





必ず決まってボーダー柄



ただとてつもなく
信じられない配色で編まれており

いつも届く箱を開けては絶句





それでも
ものすごく暖かく

この靴下の保温力に勝る靴下に
いまだ
出会ったことがないと言っても過言ぢゃない




もちろん
昨年も寒くなる前に
お母ちゃんから
手編みの靴下が家族分と

お母ちゃんが作る
美味しいモノが届いていたのだが

先日 お母ちゃんではなく
友人の名前で靴下が届いた





今年の冬のは届いてるのに?

しかもいつもより箱が大きい・・・



中には20足近くもの
いつもの手編みの靴下と
友人からの手紙が添えられていた



手紙を開封しながら
なんだろう?
店で売って・・・とか
配って・・・とか?





添えられた手紙には
知り合った高校の頃からと
なんら変化の無い文字で


「昨年12月23日
お母ちゃんが急性心不全で
お父ちゃんのところに逝ってしまいました


家を片付けていたら
《こばん》と《友人K》に送るつもりで
作り置きしていたらしい手編みの靴下が

段ボールにたくさん出てきたので
二人に送ります

受け取ってあげてください」
とあった



お母ちゃんの編む靴下は
私が受ける
お母ちゃんのイメージのままに頑丈で

ひと冬くらいぢゃ
履き潰すこともないのに
毎年届くものだから

冷え性で困っている友人や知人
常連のお客さんなどに
お裾分けしていた

「また来年も届くし・・・」
なんて思いながら・・・





ただ今回届いた靴下は
いつもの絶句するような配色と違い

箱を開けた瞬間
あら?
お母ちゃんどうしたの?
何かあったの?と思うくらい
優しい色使い





友人Kと
「お母ちゃんの最後の愛だね
くたくたになるまで
大切に履かなくちゃね」と誓いました





もう誰にもあげない!!

そう思っているところに
母方の叔母たちがやってきて

「こんなにあるんだから
ちょっとちょーだいd(  ̄▽ ̄)」と
5足も持って行かれてしまいました





くそーっ(`□´)
大切に履きやがれーっ
心して履きやがれーっ