第11期将王決定戦 第4節 決着 | こばごうのコレ切ってアレ食って

こばごうのコレ切ってアレ食って

小林剛による天鳳名人戦自戦記など

第11期将王決定戦最終節。

最終日は3半荘、通算13~15回戦がニコ生で放送された。


初戦は山本のトップで、14回戦開始時のトータルはこの通り。


忍田 幸夫 +75.8

高見沢治幸 +39.9

小林  剛  △28.0

山本 裕司 △80.7


残り2戦、首位の忍田とは100以上の差で、

小林山本は残念ながらほぼ圏外である。


ところが東3局。ここで私の唯一の見せ場が現れた!
国士

親の国士無双。
東西北白發中一索九索一萬九萬一筒一筒九筒 ロン南


ここで大事なのは、アガったことではな実はく並べ方(笑)


よく見るのがこんな感じ。
九萬一萬西北一筒九筒一筒東一索白中發九索 ロン南

だいたい並んでいるが、上下がバラバラになっていることも多い。

打ち慣れた人ほどこんな並べ方をしがちである。


よく見て確認すれば明らかに13種あるのだが、他家にできるだけ

わかりやすく並べるのがマナーというものだろう。


ましてや多くのギャラリーが見ている対局ならなおさらだ。


「見ればわかるだろ」

なんて意見もあるのだが、役満をアガったうえに他家にめんどくさい

確認作業を強いるなんてありえない。自分がアガったときこそ謙虚に、

相手にできるだけ納得してもらいやすいように振る舞うべきだろう。


もちろん、手牌の進行具合が相手に透けてしまっては困るので
一萬九萬一筒一筒九筒一索九索東西北白發中

ここまで完全に並べる必要はないし、途中の不要中張牌を

適当な所に配置することも問題はないだろう。



さて。

親コクシをアガった私の結果は。。。


なんと3位のまま。


優勝は忍田幸夫。連覇となった。


第11期将王決定戦 結果

忍田 幸夫 +88.9

高見沢治幸 +48.1

小林  剛 +18.2

山本 裕司 △158.2



途中で首位に立って以来、まったく崩れることなく

押し切られた感じで、つけ入る隙もない完敗という印象である。


その強さを示す面白いデータがある。

今決定戦全15戦のうち、放送されたのは後半の11戦。

その南4局は連荘を含めて14局あったのだが、その内訳は

忍田のアガリ 7

小林のアガリ 1

山本のアガリ 1

残りの5局は流局であった。


そのアガリも普通のメンゼン手ばかりではなく、遠い仕掛けや

片アガリなど、条件に合わせたギリギリの手作りも多かった。

大事なところでいかに前に出てアガり切ったか、逆に初日先行

していた高見沢がいかに苦戦していたか、それがよくわかる

データである。



今期の忍田の強さは、将王決定戦以外でも圧倒的であった。


ツアー第1戦μカップイン五反田 準優勝
ツアー第2戦μカップイン大阪  優勝
ツアー第3戦μカップイン湘南  優勝
ツアー第4戦μカップイン有楽町 7位
ツアー第5戦μカップイン京都  15位
ツアー第6戦μカップイン仙台  準優勝
ツアー第7戦μカップインあつぎ 優勝

第11回関西インビテーションカップ 優勝
第11回μM1カップ 8位


これは決勝卓での成績ではない。

イン五反田は28人の出場だったが、他はすべてベスト32からの

出場で、予選通過者とシード者を相手にしてのこの成績である!

なんと恐ろしい数字だろうか!!

ちなみにこれを書いている最中に関西インビテーション優勝の報が

飛び込んできて、書き足したのであるが(笑)


実は私の高校時代からその存在は知っていたのだが、

あらためて忍田幸夫の強さを思い知らされた1年だった。


この忍田さんが麻将連合代表として出場する

「四神降臨王座決定戦」は4月に行われる予定。

注目してください!


また、今年からミューリーグの模様も1節目から

「スリアロチャンネル」で放送される予定です。

こちらもゼヒご覧くださいね!