第8節 ちいといつ | こばごうのコレ切ってアレ食って

こばごうのコレ切ってアレ食って

小林剛による天鳳名人戦自戦記など

ポイントが大きく離れた、小林・石橋対、福地・たろうという構図の今節。

私は手牌に恵まれず、印象的なチートイツがいくつがあっただけなので

それを紹介したい。


2回戦東1局4巡目。
こばごうのコレ切ってアレ食って-82t10
チートイツがかなり本線になってきたこの手牌。

真ん中の数牌から切り出す人も多いだろうが、

私の切ったのはこばごうのコレ切ってアレ食って

これは、単に2枚切れだからではない。



南1局3巡目。
こばごうのコレ切ってアレ食って-82n10
似たような感じだが、ここで切ったのもやはりこばごうのコレ切ってアレ食って だった。


理由はどちらも一緒。

できるだけ目立たない捨て牌を作りながら、中張牌でトイツを構成

したいからである。


一般的には、危険な中張牌から切っていき、安全かつ待ち頃の牌を

残していくものだと思っている人が多い。

ところがその打ち方だと、チートイツ丸出しの捨て牌になってしまう上に

一度切っている中張牌をツモった時に切らなくてはならない。

これでは危険回避になっていないのだ。

失敗してかぶり捨てるとしたら、端牌のほうがまだマシなのである。



それよりも、まだ早い巡目のここは、最低限の安全を意識しながら

端牌から切っていき、中張牌のツモに対応できるようにしたいのだ。

こばごうのコレ切ってアレ食って こばごうのコレ切ってアレ食って こばごうのコレ切ってアレ食って といった、相手に必要になりそうな牌は

ある程度とっておいて、できればトイツにして勝負に出たいのだ。
そうなればチートイツとはいえ勝ち目は十分にある。



そして結果はこの通り。
こばごうのコレ切ってアレ食って-82t14
待ちのこばごうのコレ切ってアレ食って は2枚切れている、いわゆる地獄待ちだが、山に確実に残っていて

3人が切ってくれる待ちなので、悪い待ちではない。



こばごうのコレ切ってアレ食って-82n15
こちらは珍しい無筋の中張牌こばごうのコレ切ってアレ食って 待ち。

これは、こばごうのコレ切ってアレ食って が3枚切れで、しかもこばごうのコレ切ってアレ食ってこばごうのコレ切ってアレ食って という切り順から

マンズならは4~8あたりが危険で、1と2は盲点になりやすいからである。


このうまくいった2回の9600はオイシイ。

ただこの打ち方は、ひとつ間違えると大怪我をする場合があるので

注意が必要だが。


さて今節の結果は、私は最終戦に久々にラスを引かされ、

こんなポイントとなった。



第二期天鳳名人戦 8節終了時


1   360.0  12.86  28  7/ 7/12/ 2 2.32 Ⓟ小林剛
2   344.0  12.29  28  7/10/ 7/ 4 2.29 Ⓟ石橋伸洋
3    35.0   1.25  28  6/ 7/ 9/ 6 2.54 coa
4    12.0   0.43  28  7/ 8/ 5/ 8 2.50 ASAPIN
5   -45.0  -1.61  28  8/ 7/ 5/ 8 2.46 Ⓟ鈴木たろう
6  -453.0 -16.18  28  5/ 9/ 3/11 2.71 Ⓢ福地誠


下位2名の鈴木たろう・福地誠が敗退となり、決勝のメンツは

小林剛 石橋伸洋 coa ASAPIN  の四人。


成績はなんと石橋と並んでしまった。1順位で変わる点差である。

私の成績はラスを回避しているだけだが、石橋はバランスよく素点も順位点も

かせいでいる。


残りは8半荘。優勝確率は45%くらいはあるかなあ。