ポイントが大きく離れた、小林・石橋対、福地・たろうという構図の今節。
私は手牌に恵まれず、印象的なチートイツがいくつがあっただけなので
それを紹介したい。
2回戦東1局4巡目。
チートイツがかなり本線になってきたこの手牌。
真ん中の数牌から切り出す人も多いだろうが、
これは、単に2枚切れだからではない。
南1局3巡目。
似たような感じだが、ここで切ったのもやはり
だった。
理由はどちらも一緒。
できるだけ目立たない捨て牌を作りながら、中張牌でトイツを構成
したいからである。
一般的には、危険な中張牌から切っていき、安全かつ待ち頃の牌を
残していくものだと思っている人が多い。
ところがその打ち方だと、チートイツ丸出しの捨て牌になってしまう上に
一度切っている中張牌をツモった時に切らなくてはならない。
これでは危険回避になっていないのだ。
失敗してかぶり捨てるとしたら、端牌のほうがまだマシなのである。
それよりも、まだ早い巡目のここは、最低限の安全を意識しながら
端牌から切っていき、中張牌のツモに対応できるようにしたいのだ。
ある程度とっておいて、できればトイツにして勝負に出たいのだ。
そうなればチートイツとはいえ勝ち目は十分にある。
そして結果はこの通り。
待ちの
は2枚切れている、いわゆる地獄待ちだが、山に確実に残っていて
3人が切ってくれる待ちなので、悪い待ちではない。
マンズならは4~8あたりが危険で、1と2は盲点になりやすいからである。
このうまくいった2回の9600はオイシイ。
ただこの打ち方は、ひとつ間違えると大怪我をする場合があるので
注意が必要だが。
さて今節の結果は、私は最終戦に久々にラスを引かされ、
こんなポイントとなった。
第二期天鳳名人戦 8節終了時
1 360.0 12.86 28 7/ 7/12/ 2 2.32 Ⓟ小林剛
2 344.0 12.29 28 7/10/ 7/ 4 2.29 Ⓟ石橋伸洋
3 35.0 1.25 28 6/ 7/ 9/ 6 2.54 coa
4 12.0 0.43 28 7/ 8/ 5/ 8 2.50 ASAPIN
5 -45.0 -1.61 28 8/ 7/ 5/ 8 2.46 Ⓟ鈴木たろう
6 -453.0 -16.18 28 5/ 9/ 3/11 2.71 Ⓢ福地誠
下位2名の鈴木たろう・福地誠が敗退となり、決勝のメンツは
小林剛 石橋伸洋 coa ASAPIN の四人。
成績はなんと石橋と並んでしまった。1順位で変わる点差である。
私の成績はラスを回避しているだけだが、石橋はバランスよく素点も順位点も
かせいでいる。
残りは8半荘。優勝確率は45%くらいはあるかなあ。