新総理誕生
こんにちは。
小林鷹之です。
朝晩は、少し涼しくなってきましたね。
子どもの頃は、8月の終わりになると、溜めてあった絵日記や読書感想文による重圧(?)がかかってきて、何となく心が重かったですね。
今日で前回の総選挙からちょうど2年が経過しました。
この2年間で3人目の総理が誕生しましたね。
新総理の誕生にあたり、思ったことをいくつか記したいと思います。
一つは、先日出演させて頂いたBS InsideOUTの中でも申し上げたのですが、今回の代表選のプロセスについて。
一国のリーダーを選ぶレースであったにも拘わらず、浮かび上がるのは政局ばかりで政策に関する議論が殆ど見られませんでした。
しかも、わずか3日という極めて短期間に、国民不在の状況で決まってしまいました。
これは非常に残念なことです。
勿論、他の民主主義国家においても、このようなことは殆どありません。
政治空白を作ってはならないと言えど、既にレームダックとなっているのですから、もっと前から代表選を開始するのが筋だったと思います。
せめて、候補者による討論会くらいは、真昼間ではなく、多くの方々が見られる夜のゴールデンタイムに設定するなど、有権者フレンドリーな配慮が欲しかったです。
そして、「親小沢vs.反小沢」といった言葉がメディアで報道されるたびに、一有権者として辟易としました。国民の多くは、もはやこんなことに関心はありません。地元の方々とお話しをさせて頂いていると、一日一日を必死で生きておられる数多くの方々が、永田町での現職国会議員の言動に対して、「ふざけるな!」という強い憤りを抱いておられるのを肌で感じました。
もう一つは、新総理に対する要望です。
今、政治に求められているのは、希望と自信を国民に対して与えるという一点に尽きると私は考えています。
決して、諦めや無関心をもたらしてはいけません。
その意味で、野田新総理には、私益や党益ではなく、国益に基づいた判断と行動をお願いしたい。
今朝、自民党本部において参加した会議においても、指摘されておりましたが、マニフェストが既に破綻をきたしているにも関わらず、野田総理の政権公約には、マニフェストを含め原点へ戻るとある。
そこはしっかりとして頂きたい。
今、優先すべきは党内融和ではありません。
そもそも、今回の代表選を見ていて、民主党が一枚岩になれないことを再確認しました。
融和するには、あまりにも基本理念が違う方々が同居しています。
新総理には、党益ではなく、国益を第一に考えて頂き、正論を吐き、実行に移していただきたいと思います。
最後に、上記の自民党本部における会合で、多くの意見が出ましたが、その中で特に賛同できる意見は河野太郎衆議院議員の発言でした。
・今、野党として、与党と喧嘩し続けることが全てではない。
・今、やるべきことは、衆参ねじれの状況において、政策合意へと至るプロセス、ルール作りをすること。
・何故なら、次の総選挙で自民党が政権奪還したとしても、参議院で自民党が過半数を割っている状況には変わりないので、再びねじれが生じる可能性がある。
・自分たちが勝ってから、「私たちがやりたいように協力してくれ」と相手に言うのは説得力に欠ける。数で負けている今だからこそ、野党としてルール作りに協力し、政権奪還した際には、堂々とそのルールに基づき政策を実現していくべきだ。
まさに正論だと思います。
正々堂々と与党と切磋琢磨していく野党でなければなりません。
自民党も存在意義を問われていると思います。