臓器売買事件について(スタッフ) | 小林鷹之 オフィシャルブログ Powered by Ameba

臓器売買事件について(スタッフ)

みなさん、こんにちは。

小林鷹之事務所のスタッフAです。

それにしても暑いですね。

夏ってこんなに暑かったかしらと思ってしまう位に。

昨日は今年初物のスイカをスーパーで買ってみました。

千葉県産のスイカ。十分に甘くて美味しかったですよ!


さて、本日書きたいのは「臓器売買事件」のこと。

はっきり言って怒っています。なんでこんなことが起きるのかと。

みなさまご承知のとおり、腎臓病を患っていた医師が、暴力団組員を仲介として偽の養子縁組を結び、原則親族間にしか認められない生体腎移植を受けようとしたという臓器移植法違反のこの事件。

まだ容疑の段階ですので詳細は捜査・裁判結果を待つ必要がありますが、

仮に報道されていることが事実であるとすれば、許しがたい問題です。


そもそも何故、医療倫理について高度の知識があるべき医者が今回の犯罪に及んだのか。

我が国において、腎移植の実績が少なく、容疑者は長い間人工透析に苦しんでいたという事情はあるのでしょう。それでも、人の臓器をお金で買って生き永らえることが許されるのか。究極のエゴであると非難されても仕方ありません。


さらに看過出来ないのは、仲介役として暴力団が関与している点。

生体移植が「臓器ビジネス」につながる危険性を浮き彫りにしたといえます。

「臓器ビジネス」。

聞き慣れない言葉ですが、移植を待ちわびる買主と貧困に喘ぐ売主の両者の弱みに付け込み、高い仲介料を要求した上で臓器の生体移植を斡旋するビジネスであり、人身売買等の温床になっているとして途上国では以前から問題視されてきました。

つい最近でも中国で17歳の少年がi pad欲しさに自身の腎臓を売って現金を得ていたとの報道があったところです。

その報道を見て背筋の凍る思いがしましたが、暴力団関与による「臓器ビジネス」が蔓延すれば、ヨソの国の話では終わらなくなるかもしれません。


生体移植を真摯に実施しようとしている医療関係者の努力を水泡に帰すことと

ならぬよう、そして暴力団が臓器ビジネスで濡れ手に粟ということにならぬよう、養子縁組や配偶者との間での生体移植については縁組後の長さ等を条件化する等、早急な再発防止策が望まれます。

こんなこと、二度とあってはいけません。