ノーベル平和賞 | 小林鷹之 オフィシャルブログ Powered by Ameba

ノーベル平和賞

おはようございます。

こばやし鷹之です。


今日は雨が降っていて少し肌寒いですね。

幼稚園・小学校の運動会も雨天順延のところが多いようです。

生徒のみなさんには、もう一度気を入れ替えて、頑張って欲しいです。

お弁当を用意していたお父さん・お母さんもお疲れ様です。



それにしても、昨晩は盛り上がりましたね!

サッカー日本代表。

ザッケローニ・ジャパン。

アルゼンチンからの大金星!

岡崎選手の決勝弾、何度見ても良いですね~。

やればできる、ということを若い選手たちが結果で示してくれたことは、漠然とした閉塞感が漂う今の社会に活力を与えてくれるはず。

「我々の目的はアルゼンチンに勝つことではなく、成長していくこと」

目先の勝利に浮かれず、先を見据えたザック監督のコメントは、指導者としてとても心強く感じます。



それだけでは、ありませんね。

鈴木章さんと根岸英一さんのノーベル化学賞受賞。

鈴木さんは80歳、根岸さんは75歳。

50年の長いドリームが現実になった」

という根岸さんのコメント。

勿論、鈴木さんや根岸さんのように、みんながみんなドリームを現実にできるかはわかりません。

でも、すごいなと思うのは、それだけ長い間、ドリームを持ち続けたこと。

私もそうありたいし、ニッポンをそんなドリーム人間で溢れる国にしていきたいですね!



さて、そのノーベル賞との関係で言えば、ノーベル平和賞を中国の劉暁波氏が受賞しました。

劉さんは、1989年の天安門事件以来、中国の民主化を訴え続け、2008年に共産党の一党支配を批判する「08憲章」と呼ばれる文書を発表したことで有罪判決を受け、現在服役中の作家の方です。



表現の自由という精神的自由権は、人類社会において、何人もの命を犠牲にしながら獲得された基本的人権の一つです。

人は表現をすることによって人格が形成されていきます。

裏返して言えば、表現の自由が抑圧されれば、人格形成に歪みが生じると思います。

人格形成に歪みが生じれば、意思決定にも歪みが生じるのは当然のこと。

国家の統治についても同様のことが言えると思います。

弾圧されることが100%確実な状況の中で、身の危険を冒してまで、自らの主張を曲げずに行動した劉さんの信念たるや想像を絶するものがあります。



それにひきかえ、今の日本は、中国政府による言論弾圧の対象と成り下がっている感が否めません。

漁船衝突の証拠ビデオを公開しません。

刑事訴訟法の規定によれば、初公判前であっても公益上の必要があると認められる時は証拠開示は可能なはず。

一部に日中関係の改善の兆しが見られる中で、中国の反発を恐れたくないという考え方は分からないでもありません。

しかし、そのような対症療法的な対応を続ければ、事あるごとに不当な要求をされ、その人質として邦人が拘束され続ける構図は変わらないでしょう。

そうではなくて、しっかりと証拠を国際社会に向けて開示して、いざという時には断固とした毅然たる措置をとる姿勢を国内外に向けて発信していくことこそが、日本の外交、政治に対する信頼感を向上させ、中長期的にも国益に資することになると思います。




たった一人の劉さんが国家を相手に筋を通したんです。
日本は列記とした主権国家です。
民主党政権には気概を持った外交に徹して頂きたいと思います。