特養にて
こんばんは。
こばやし鷹之です。
日は短くなってきましたけど、日中の暑さは半端じゃないですね。
今時珍しいですが、私の愛車は冷房が効きません(笑)。
窓を開けて走れば風が入ってくるので問題ありません・・・が、今日は運転していると腕から汗がダラダラ垂れてきます。
栄養補給は、地元米本のラーメン屋でネギラーメン(いつものばりかたです)。
そして最近発見した塩分補給飴を舐めながら活動しています。
なので、全く問題ありません。
さて、今朝は地元の特別養護老人ホームとケアハウスにお邪魔させていただきました。
ショートステイやデイサービスの方々もいらっしゃいました。
想像以上に厳しい制約の中で、スタッフの方々が想像以上に頑張られていたのがとても印象的でした。
思うところ多です。
民間経営の有料特養ならいざ知らず、半官半民の施設ということもあり、とにかく遵守すべき規制や規則が多い!
しかも非常に厳しい経営の現実を教えていただきました。
ほんとにカツカツなんですね。
そんな現実の中で介護士を目指す方はとても少ないようですが、それでも使命感に燃えて頑張られている方々の姿を目にしました。
ぎりぎりの人数で、おむつ交換、水分補給、体位替え、食事や風呂の介助等々。
夜勤や宿直など、日々変わる5~6の勤務形態に適応しながら、一人何役やっているのか皆目見当がつかない縦横無尽の働きぶりでした。
こんな特養に希望者全員が入れるわけはありません。
ほぼ同じくらいの方が入所待機となっています。
その間は在宅介護です。
施設で働くプロの方々(若い方々が多かったです)がこんなに頑張っても手薄にならざるを得ない介護。
施設に入れない方、とりわけ老老介護の場合、介護の負担はどれほど大きいのだろうか・・・
そう考えずにはいられません。
最後に、特養のランチ風景を見させていただきました。
要介護度が高く、お年も90歳前後の方ばかり。
100歳以上の方もいらっしゃいます。
女性の方が長生きするので、女性比率が極めて高い。
みなさん前かけを付けられて待っています。
素人目には、みなさんが無表情にしか見えなかったので一瞬たじろぎました。
そんな中でスタッフの方には表情がわかるんでしょう。
一所懸命に対応されていました。
スタッフの方が優しく話しかけるとみなさん反応されるんですね。
「おしっこ!」と言われれば、トイレに同行し、
「もう食べた!」と言われれば、まだ食べてないでしょと諭します。
最後に、理事長がボソッとつぶやかれました。
「本当は、みんなこんなところよりも、住み慣れた家で最後まで過ごしたいと思うよ」
施設に入れて安心し、ほとんど面会に来られない方も多いとうかがいました。
そういう方に限って、たまに来て食事や介助の光景を見て、
「ちょっと乱暴じゃないか?もっと丁寧に扱えよ!」
と文句を言われるとのこと。
「嫌がっていても半ば強制的にでも食べてもらわなきゃ、死んじゃうのにね。それでもって施設で人生を全うした際に身内の方に電話すると、『今の時間じゃタクシーでいかなきゃならないから、始発を待ってから行きます』って言われちゃうのよね」
そう理事長は言いました。
人は誰でも年を取ります。
幸せに人生を全うするとはどういうことだろう。
思わず考え込んでしまいました。