急性中耳炎が小児、特に2歳以下の子供に多いらしいです。その理由としては何か3つ挙げられるらしいです。

①解剖学的な理由
 鼻の奥(鼻咽腔)と耳をつなぐ管が耳管なんですけども、ここを通って鼻から細菌は耳に移動します。小児の場合この耳管が成人に比べて太く短く、そして水平になってるんです。だから、大人に比べて鼻から菌は行きやすいみたいなんですよね。
 
②免疫学的な理由
 生まれたばかりの小児はまだ自分で免疫力を養うことができません。では、どうしているかというと、お母さんから抗体をもらってるんですよね。だけどこの抗体は6ヶ月から1年くらいで切れちゃいます。それに加えて、2歳くらいまでは中耳炎の起炎菌である肺炎球菌やインフルエンザ菌、モラキセラ・カタラーリスに対して特異的な免疫反応を示す抗体(IgG2)を作ることができないんです。こんな風に生後6ヶ月くらいから2歳くらいまでに免疫学的に谷間ができちゃうんですよ・・・。

③細菌の理由
 鼻に潜んでる中耳炎を起こしうる菌たちも絶えず菌株を変えながら増えて行ってます。そんなわけで、なかなか、身体の方が対応しきれないんです。

そんなこんなで、小児は急性中耳炎にかかりやすいみたいなんです。卒業試験の勉強しててなんか面白かったんで書いてみました♪