うちの大学では一回生の間に教養課程があります。この期間に他の学部・学科の教養課程と同じような科目の勉強をします。例えば第一・第二外国語や生物・物理・倫理・経済などです。これらのことを勉強していく上で人間として幅広い医師を育むとともに、この後学んでいく基礎医学・臨床医学を学ぶための基礎を養うという目的があるのは事実です。
 でも近年カリキュラムの変更が取りざたされ、基礎医学・臨床医学をもっと早くに始めようという流れが主流を占める中で、依然として従来どおりの教養授業をされる先生方が多いのも事実です。そうなってくると、高校の延長線程度でしかないものになってしまい、折角時間を割いているのがもったいないと感じるときもありました。
 最近になりようやくうちの大学でも授業に対する学生側からの評価を少しは聞いてもらえるようになりました。これから先教養課程はまだまだ時間が短くなり、変化を余儀なくされていくと思います。