木町市場は福岡県北九州市小倉北区にある市場です。

日豊本線南小倉駅の北東、500メートルくらいのところにあります。

 

国道3号線の木町交番前交差点近くに木町市場があるのですが、その北側には第二次世界大戦中にあった「小倉陸軍造兵廠」という軍需工場があったそうで、日豊本線から引込み線がありました。小倉は広島の次の原爆投下虐殺の候補地となっていたのですが、何らかの原因で投下できず結局、長崎に投下、虐殺ということになったそうです。なので終戦後、昭和23年にアメリカ軍が撮影した(っていうのもなかなかの屈辱とかといいますか皮肉といいますか・・)空中写真によると工場の辺りもあまり破壊されていないようにみえます。

 

で、ちょっと話がそれましたが、その昭和23年の空中写真にはすでに木町市場が建っているようにみえます。

現在は当時の半分以上が取り壊されていますが、きっとそうです。空中写真によると、周りの建物より木町市場は建物が大きく、屋根も新しく光っているようにみえます。

2022年5月に訪問しました。

 

北側から「木町市場」を目指しました。駐車場の向こうに木町市場の看板が見えます。

トタンチックな感じです。

 

少し進んで「木町市場」北側の出入口です。先ほど紹介した昭和23年の空中写真によると、東西、南北各2列の建物が「L字」に連結され建物の間が通路になっていたように思えます。あと「L字」にしたときに残る北東角にも市場と同時に整備された建物があるようにみえます(市場の一部かどうかまではわかりません)。

それを考えると、半分以上の建物が壊されながらも生きている市場なんですね。

 

「木町市場」清張通り側(東側)の出入口です。自動車が停まっている部分にも建物があったと思われます。

「木町市場」とだけ書かれた濃緑色をした半円形のテントが何とも味があります。

 

東側の出入口から入ります。あれっ、なんか、通路が狭い・・・向かい側の建物を破壊した時に通路も半分持っていかれたのでしょうか?「今井鮮魚店」とあります。

 

すぐに突き当りです。左右に行く通路があります。

 

上の画像の通路は右の壁が切れているところあたりから見た図です。

上の画像でいうと、右はこの画像では奥、左は手前です。

奥は行き止まりになっていて(もしかして住居かも)お稲荷さんがあります。

市場の通路はこちらだけです。立浜鮮魚店とあります。

 

「立浜鮮魚店」は営業中です。他に「新鮮食品なかむら」「山本生花店」の看板も見えます。

通路の全長は20メートルあまりです。小さい小売市場です。

 

「立浜鮮魚店」は営業中です。その向かいのお店はやっているかどうかはわかりません。

突き当りはお稲荷さんです。ということで、鮮魚2軒、一般食品1軒、生花1軒というラインナップでしょうか?

 

「木町市場」にズームイン

 

市場の近くには古くて大きな銭湯跡の建物が残っていました。

 

木町市場

KIMACHI-ICHIBA market, Kokura-kita-ku, Kitakyushu city, Fukuoka.