熱海銀座商店街は静岡県熱海市にある商店街です。

東海道本線熱海駅の南西1キロ弱、または伊東線来宮駅の南東1キロ弱のところにあります。

熱海駅から行ったのですが、熱海駅があるところは中心街とは離れているうえに、標高70メートルくらいのところにあるので、熱海銀座商店街まで、ずーっと坂を下っていくような感じです(約1キロで70メートルということは大体7パーセント、70パーミルの勾配です。さすがに帰りはキツかったのでバスに乗りました)。

途中に防火建築帯の古い鉄筋コンクリートの建物を見たり、温泉の噴気孔を見たり、土産屋を見たり、海を見たり・・いろんな人が楽しめそうな坂道です。

 

で、熱海の中心商店街「熱海銀座商店街」を見てきました。

熱海の街の中心部は海の近くの平地にあるのですが、市役所のサイトによると、この辺りは昭和25年4月13日に発生した「熱海大火」で大半の部分が焼けてしまったそうです。どこかの資料では大火が相次いで2回起こったとか書いてあったような気もするのですが忘れてしまいました。

「熱海銀座商店街」もこの時に焼けてしまったようで、商店街のほとんどの建物はその後に建設されたもののようです。

2023年5月に訪問しました。

 

「熱海銀座商店街」北側の出入口です。商店街のゲートがなかなか気合の入ったものですね。

商店街の出入口、向かって左側の羊羹店は古そうな建物にみえますが、大火には遭わなかった建物でしょうか?

「熱海市大火延焼状況図」によると商店街のうち、羊羹屋の場所から海側に3軒か4軒だけ焼けなかったように描いてあります。となると結構古い建物ですね。因みに私の背中の後ろすぐのところにも羊羹屋があります。こちらの建物もとても古いです。2軒の羊羹屋はよく似た名前で総本店と本家を名乗っています。どちらもたべたーい、です。

 

商店街の内部です。商店街の長さは170メートルくらいです。

片屋根式アーケードとゲートがいくつか設置されています。アーケードの屋根はテントを使用し波型に仕上げてあるのがいいですね。しかし、観光客が多いにもかかわらず、歩道が1メートルちょっとくらいしかなく狭いうえに車も両方向からくるので、ちょっと危ないです。少し改善が必要でしょうね。観光客も集まるので、シャッターはほぼありません。新しいオシャレな店もみられます。

 

古そうな建物のように見えるのですが、大火でも建物だけは焼け残ったとかでしょうか?

 

上の画像の建物、角度を変えて。大火後の建物なのでしょうかねー。ちょっとわかりません。

隅の方は古い感じのデザインですが、側面は庇と窓の形状、雰囲気が新しそうに思えます。

昭和25年の少し後の建物はこんな感じなんでしょうね。「髙橋呉服洋品店」とあります。

 

映画館ぽいなー。

 

角を曲がります。道路上まで伸びた庇

 

映画館だったようです。「熱海ロマンス座」という映画館だそうです。

 

映画館に至る階段でしょうか?今気づきましたが、ドアに「ロマンス」って書いてありますね。

 

銀座商店街から南西方向に分岐する道にある建物です。建物は比較的新しく見えますが、建物全体の意匠が艶っぽい感じがするのは気のせいでしょうか?看板建築です。2階上の看板部分に曲線が用いらています。この辺がいい。

 

上の画像の建物の1階部分です。黄緑色のタイルと玄関側は貼り石、玄関の上の松を模ったなんというかわかりませんが・・。トタンで囲われている部分は何なんでしょうね?

 

商店街の中で、ひときわ目立つビルです。アルミ張り?

 

上の画像の建物、「熱海観光ストアー」だそうです。

 

「熱海観光ストアー」の海側のビルです。

建物上部、縦に4本線が入っているようで、このデザイン、この辺りの建物が建てられた時代の流行りでしょうか?

 

もう少し寄ってみます。「熱海銀座劇場」(アタミ銀座劇場、銀座劇場)です。

 

「熱海銀座劇場」は大人向けの芸術劇場です。このような芸術劇場は日本国内では数えるほどしか残っていません。近年、この芸術が男女問わずに再評価されてきています。

 

熱海銀座商店街

ATAMI-GINZA Shopping Street, Atami city, Shizuoka.