和泉府中サティ（現在のイオン和泉府中店）は大阪府和泉市にあるショッピングセンターです。
阪和線和泉府中駅の西口から出ると南西方向に300メートル弱歩いたところにあります
またまた、愛しのニチイ・サティをめぐるシリーズです。
和泉府中サティは1990年3月1日に開業しました。
それまでは「ロードインいずみ」商店街のアーケード東出口出てすぐのところに「ニチイ和泉府中店」があり（4階から5階くらいまであった？）、商店街の中を通ってニチイへ行く、帰りに商店街の中を通って、何か買う、食事をするとかで、ショッピングセンターと商店街がある程度共存していたと記憶しています。
「ニチイ和泉府中店」は、1970年頃に開店、前述のアーケード出入口すぐのところで営業していたのですが、商店街との共存期間はそう長くは続かず、1990年に「和泉府中サティ」として府中病院の向かい側あたりに移転してしまいました。
「和泉府中サティ」は1990年に完成し、同年3月1日に開店しました。和泉府中サティは新築で建設されたので、サティのイメージを固めるためなのかは知りませんが、とても気合の入った建物を造っています。設計は「株式会社 ハマノ・デザイン」が手掛けたそうで、建物全体がとても凝った造りになっています。
1990年ころまで「ニチイ和泉府中店」はこの辺りにありました。私の立っているところの真左、大きなマンションが建っているところです。右側やや手前に「ロードインいずみ」のアーケード出入口があります。ニチイに行く人も、商店街に行く人も・・「ちょっと、両方ともいってみよかー」てな話になりそうな立地でした。
共存共栄のまちでしょうか？
和泉府中駅前の歩道橋から見る「イオン和泉府中店」（旧和泉府中サティ）です。
中央の三角屋根が印象に残ります、
ちょっとした屋根が続いています。真ん中の木が植わっているところは噴水でした。
自転車置き場と化しています。何となく凝っていますね。
半円形が終わった先にある建物、昔は「ピープル」の水泳教室でした。
広場はタダの自転車置き場になっていますが、空中にも何やらデザインされた骨組みや、光るか光らんかは別として、ネオン管なんかがしこまれていたそうですよ。左の建物の曲線具合もすごい！
屋根の形状も曲線が入れられており、よくあるただのスーパーとは違い、素敵なデザインです。
1階から直接3階に上がれる階段があります。
1階から3階に直接上がる階段です。これもこだわりのデザインなのでしょう。
正面入口です。ずらっと並ぶサティデザインの扉です。取っ手の部分がYの字になっています。
各テナント区画にはタイルで区画番号が示されています。金かかっていますね。バブル頃の話ですからね。
当初はごみを入れると美しい音が鳴る仕掛けを持ったゴミ箱が設置されていたようです。
店内吹き抜けです。シースルーエレベータがあります。
下を見ると、広場は自転車販売所になっていました。
吹き抜けの上側を見ます。相当大きいです。マイカルの気合がわかるような建物です。
エレベータに乗って、吹き抜けを見ます。
シースルーエレベータはこちらからです。店内ご案内かなり小さくしか写りませんでした。
吹き抜けに面した窓です。
売り場はこんな感じです。少しだけ天井の意匠が凝っています。
店内ご案内です、開店当時は、ピープルのプール、小さい映画館なんかがありました。
室内遊園地だったのでしょうか？松江サティのように小さなジェットコースターなどがあったような大きな空間なのですが、いかがでしょうか？今は単なるゲーセンです。
ゲーセン近くのエレベータホールです。特になんてことはありません。
エスカレータ上がったところです。2Fと書かれた案内表示の枠、「米子駅前サティ」のとまったく同じです。
トイレ、小便器が曲がった壁沿いに設置されています。米子駅前サティとまったく同じです。
1階はイオン直営売り場の他に、八百屋や魚屋が入っています。
南東側出入口です、こちらはさっぱりとしています。
このお店、サティ初期作品のひとつなので、生活百貨店というコンセプトを取り込みつつ、気合を入れて設計、建設をしたのでしょう。あちこちと凝っています。
さんざん過去に取り上げた「米子駅前サティ」はここのすぐ後に開業したそうで、吹き抜けの様子や、
店内のデザイン、雰囲気などがよく似ています（米子駅前の方がいろいろと簡略化されている）。
和泉府中サティの完成はマイカル、サティの歴史における大きなエポックのひとつになったのではないでしょうか？
和泉府中サティ、和泉府中SATY
Izumifuchu SATY, Shopping center, Izumi city, Osaka.