西平山町新堀遊廓は香川県丸亀市にある遊廓跡です。

予讃本線丸亀駅から北東に400メートルくらいでしょうか。

昔は金比羅詣でが盛んな頃は、丸亀港が四国への主な出入り口のひとつであったあそうです。

時代進んで、一時期は丸亀駅から琴平に直通する私鉄も走っていたということで、それだけ栄えた街だったのでしょう。

 

前の記事で紹介した「福島遊廓」の東側にある入江(たぶん丸亀城に繋がっていた堀)を挟んで向こう側に「西平山町新堀遊廓」があったものと思われます。こちらは公許、「福島」は私娼という感じだったのでしょうか?

2つの遊び場が隣接していることから、金比羅詣での人や船乗り達の需要が相当あったのでしょうね。

 

「全国遊廓案内」には「福島」「西平山」ともに言及があるものの、「全国女性街ガイド(復刻版)」(オリジナル版は昭和30年(1955年)発行)には、「西平山」の方だけ言及があります。

 

2014年9月に訪問しました。

 

丸亀港です。新堀湛甫(たんぽ)ともいうそうです。湛甫は船着き場、港、石を積んで人工的に造られた港という意味らしいです。ここには古い灯篭もあります(右前に小さく写っています)。

 

街区の入口付近です。ちょっと広くなっています。旅館もあります。

 

メインストリートです。旅館やちょっと古そうな建物があります。

 

旅館です。

 

古そうな三層楼です。有名な建物。

 

本でしか見たことがなかったのですが、実際に訪問してみると、びっくりしました。

軒灯もあります。すごいねー。

 

春駒と書いてあります。全国遊廓案内にはこの名前はありません。なんなんでしょうね?

ちなみに、2019年に訪れた時には空き地になっていました。

空き地に青いタイルの破片が落ちていました(がっかり)。

 

港に続く道です。街区の東端にはお稲荷さんがあります。

 

西平山町新堀遊廓

Nishi-Hirayama-cho, Marugame city, Kagawa.