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「岡ビル市場」は岡山市北区にある小売市場(いちば マーケット)です。
昭和26年10月に開店、当初は67店舗のお店があったようです。

この周辺は岡山駅から近かったこともあり、第二次大戦後の混乱期に闇市が開かれていました。昭和21年にこの辺りの小売業者が秩序ある商環境を作ることを目的に「岡山マーケット」を設立し、その後、再開発によって、現在の建物ができたそうです。1階部分を店舗に、2階から4階を店舗経営者の住宅とした「職住一体施設」とし、当時は鉄筋コンクリート造りの建物も珍しかったこともあり、各所から注目を浴びたそうです。

そんな岡ビル市場ですが、今では岡山県唯一の小売市場として盛業中です(中央卸売市場の「市場ふくふく通り」も小売市場類似施設かもしれませんがね)。
野菜、鮮魚、惣菜、かしわ、卵、米穀、漬物、製麺、餅赤飯店、酒屋の他に、荒物日用品、パン、洋菓子店なんかが入っています。化粧品、カードショップ、喫茶、うどん、ラーメンなんかもあります。
次第に空き店舗が増えてきているようにも感じますが、まだまだたくさんのお店があります。
かしわ店はあるけど、牛肉豚肉を扱う精肉店はなさそうです。

岡ビル市場とこの市場の南側の区画は2024年完成を目指して、再開発が進むようで、「野田屋町1丁目2・3地区第1種再開発準備組合」のサイトによると岡ビル市場は2021年度には解体予定になっています。
岡ビル市場南側の「川魚専門 光吉魚店」や「喜多村医院」辺りの風景も含めて、近い将来に消失することになりそうです。

昭和37年、39年の住宅地図によると、岡山市街地の小売市場(マーケット)はここの他に、
旭東公設市場(門田屋敷付近)、巌井公設市場(西奉還町付近)、大元市場(大元駅裏)、寿市場、下石井公設市場(岡山信金本店付近)、清輝公設市場(岡山記念病院付近)が記されています。
このうち、寿市場だけ当時の建物が残っています。
また、同じ住宅地図の広告欄に記載された広告によると「大元市場」の中にあったお店は、
丸辰精肉店(食肉品一式)、原田鮮魚店(料理仕出し)、片山乾物店(塩乾、調味料、缶詰)、篠原青果店(野菜青果物)、かね多商店(金物荒物陶器)、城崎商店(洋品雑貨化粧品)、松尾菓子店(菓子飲料水全般)で、松尾と城崎両店は今のCMC加盟店であったようです。
いずれにしても当時の住宅地図から推察するだけではあるものの、岡ビル市場の店舗規模は市内に存在する他の小売市場よりかなり大きなものであったと思われます。

岡ビル市場の存在をきっかけに、小売市場の存在が気になり、
神戸、播磨辺りの小売市場を集中的に訪れましたが、どこも急速に消失が進んでおり記録を急いだ方がいいかもしれません。中国地方の小売市場はここと、広島市の鷹野橋「こうせつ」と宇品5丁目くらいでしょうか?少し前までは広島駅横に愛友市場、広島市場なんてのもありましたね。

まあ、私が小さい頃に住んでいた場所の近くにも「いそやセンター」という小売市場がありましたが、
当時でさえ多くの店のシャッターが閉まっていたので、逆に最近までよく持ったという感じなのかもしれません。