松江市東本町のことを前の記事で書きましたが、
ここには見応えのある洋風建築が残っています。
「旧トラヤ洋品店」で、松江市を代表する洋風建築のひとつです。
ここも末次大火後に建てられた建物らしく、建物の角につけられた複雑な模様の窓と、石造りのレリーフがとても見応えがあります。
今は倉庫として使用されているようで、入口の形状が少々損なわれていますが、なかなか貴重な当時ものの建物ではないでしょうか。
昭和37年のゼンリンでは、「山陰道産業KK」と書かれています。
この並びにはモルタル塗りの重厚な和風建築「旧松江小売酒類組合」の建物もありますが、その裏の旅館風建築物とともに朽ちかかっています。
今でも大橋川沿いには旅館がいくつかあります。東本町の東の果てには料亭や旅館もいくつかあります。
昔は橋北にも検番があったようなので(今もあるのでしょうか?)、案外、遊びの音なんかが聞こえてきていたのかもしれませんね(勝手な想像ですが・・)。
大橋川沿いは柳が植えられていて、柳の枝が揺れる先に大橋川の水面と「松江大橋」が見える様子は、松江市を代表する風景といってもいいのではないでしょうか。
川の対岸は旧遊郭「和多見町」です。