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米子市の中心商店街について、淋しい状況になっているということを先日書きました。それでは果たしてどのようにしたら昔のにぎわいを取り戻すことができるのか・・これまた難しい問題です。既に人の流れが郊外の幹線道路沿いに移ってしまっている今、この問題を解決するためには、便利な車をどこかに置いといて、お客さん自身が、わざわざ商店街を歩こうという気持ちになるかどうかということにかかっていると思います。

米子市の中心商店街のアーケードは捨ててしまうのはまだもったいない資産だと個人的には思います。また、アーケードは都市の風格を備えるためには必要なものであるとも思いますし、米子市はその風格が必要な都市であると思います。

現在、本通り商店街の9号線近くの部分には、ところどころ若者向けの新しいショップができたりなくなったりしています。また、商店街の裏を流れる旧加茂川の空間を利用した飲食店や店舗が建っています。この本通り商店街周辺は都市として醸成した空間であるからこそ出せる雰囲気というものがあります。この雰囲気を活かして、新たな集客を考えることは可能であると思います。もともと、宍道湖中海圏域の住民、特に若者にとって「ショッピングといえば米子」という、ある意味、街自体がブランドになっています。若者は基本的に都会にあこがれます。そこで、できる限り、本通りの9号線近くに、若者向けのショップを集結させ、一種のショッピングモールの様に仕上げていくのが良いと思います。旧西部生協跡地の裏あたりの小径も都会の雰囲気作りに活かせると思います。

現在、旧西部生協跡地の有料駐車場が立地も良く、稼働率もけっこう高いように感じます。この駐車場は商店街利用に最適であると思われるため、この駐車場を9号線側に拡張しつつも裏の小径とこの付近の本通り商店街に若者向けショップを誘致、できれば核店舗的な店を高島屋にし、加えてエルモール商店街と周辺を一体的にショッピングモール化すれば良いのではないかと思います。そうすると郊外型モールとは違った雰囲気で勝負できそうな感じがします。商店街という線だけ振興させるのではなく、周辺の街全体を巻き込んだ面的な展開を図っていくという考え方です。

米子市街地の商店街はまだ可能性が残っているのではないかと思うのですが、現段階では衰退を待っているというのが現状で、残念に思います。