冷たい雨の晩、仕事を終えてこの店へ。来日して武道館を揺らしたナイト・レンジャーから、亡くなった名ベーシスト、アンソニー・ジャクソンの名演光るリー・リトナーを。


ゆっくり世相を語り合って心地よい時間。
雨の中、ありがとうございました、と頭を下げる店主。強面なのにどこか育ちの良さを感じる。この日は御通しはカボチャの煮物、追加でマグロ。この時間、美味すぎだろ。



バーへ移動、一番乗り。居酒屋苦楽は定休日なので、苦楽から?とは聴かれない。どこから?とも聴かれない。

少し呆けてきたのか、心配になった夜。

「この間は親戚かなにか?」と聴かれ耳を疑った。家人と杖をつく義父と3人で小料理Uで飲んでて、出くわしたではないか。

「どんどん偉くなって、凄いね、kovaは。今は、官僚でしょう?」

と言ってたじゃないか💦しかも官僚なはずないのわかってて(笑)義父も失笑してたっけ。

オシボリを受け取る。

「コバのお姉さん??見た感じ、そうかな、と。」

絶句、、、。

「幾つ離れてるんだっけ?2つ?イメージ随分変わってたから、親戚か、姉貴なのかな、と。」

親の介護疲れで老けたんじゃないかな。マスターの奥さんはいつも変わらず、お綺麗で羨ましいすよ。

「小料理Uは、俺が皆に教えてあげたんだよな。」

ですよね、マスターの眼鏡に適う、数少ないお気に入り(笑)

「居酒屋苦楽にしたって、俺が皆に教えてやったんだよ。」

ですか。その通り。


雨が止まない。随分と寒くなっていく。季節は変わらず巡ってくるが、一番大好きな秋が、短すぎである。

「そりゃあそうと、仙台は楽しかったでしょ。色っぽい店は?」


そこにご高齢のカップルがやってきて、私はそろそろ、とマスターに手を挙げ、バッグをスツール下に引き寄せ、仕上げのトイレに立つ。

戻ると飲み干したグラスにウィスキーが満たされていた。かなり、濃い(笑)

「さっきは言い方悪かったけど、あんまりにも久しぶりだったから。

悪気じゃないわよ」

「俺は他所の奥さんを、そこまで云々できるほど、立派じゃないからねぇ。じゃ、ごちそうさま。」

席を立つ。時計はすっかり、0時を過ぎていた。

タクシーでは爆睡。頭の中では、大好きなリー・リトナーの音色が聴こえていた。

楽しみたくて飲みに出かけたのに、秋の長雨のせいだろう。

すっかり気分が悪くなった。

ウィンナーの煮込み。好物のひとつ。バゲットでなく、クラッカーを添えて。


我が身に立ち返れば。殴打は瞬間的な痛みがあるが、後に残ることは、まず、ない。しかしイヤミは後味悪く持続し、時に、ひとが去っていく程の破壊力を持つ。また、ひとつ学ばせていただいた。

さて、そろそろ出勤。早朝に招集した会議のために。夜は、来月訪問する某市立博物館関係者との、オンライン会議。