ブュッフェ運営側と宿泊者が利益相反するのは当たり前だ。
コストの高い品の提供を少しでも抑えたいし、客は滅多に好きなだけ食べられない品を狙って列に並んでいるからだ。
これは、戦いだ。
ビュッフェの朝は、私はビジネスの時より頭の回転が高速化する。
知床の朝。
イクラでなく筋子だが、先ずは好きなだけ食べてやろう。高血圧のことは、ここでは一旦封印する。
茶碗が小さい。これではご飯以前に、盛り合わせる筋子の量は限定的になるではないか。
フルーツのコーナーに行くと、デザインも和風な広い皿が積まれている。これだ。こいつにご飯を 茶碗1膳分 載せて、その上にたくさん筋子を載せればいい。棚には[フルーツ以外の品は載せないでください]とは記されていない。
隣合わせた家族の子供が、私のこの品、
[知床上手の魚卵まみれ]
をチラ見して目を丸くしている。コソコソ母親に囁いている。そして母親とすぐさま席を立ちブュッフェに消えた。
今日ここで言いたいのは、この狭い日本に蔓延する価値観が、日本の成長を邪魔している、ということだ。
[〜でなければならない]
[ひとと違うことはしない]
だから駄目なのだ。フルーツのコーナーにある皿を、海鮮丼に使ってはいけない、と誰が決めたのか。
こうして私は、夢の海鮮丼をブュッフェの朝に既に完遂させた。
海鮮コーナーから、
・筋子
・タラコ
・鰊の酢〆
・サーモン
・ワサビ
お粥コナーから
・昆布の佃煮
・海苔の佃煮
・白胡麻
漬物コーナーから
・茄子の辛子和え
味噌汁コーナーから
・三つ葉
味噌汁のネギは、
・湯豆腐のワケギ
これらを盛り合わせ完成。
斬新な発想、掟破り。
私は、これからもこのセンで行く。