出来すぎた男のストレスの元 | kobacabana 3.0

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音楽、食、酒、街、男と女・・・・
日々に感じる雑感を
懸命にまとめています。

自家用車はこれまで30年以上、95%以上家人に使わせてきた。私は往復路3時間の殺人的ラッシュに揺られて通勤してきた。

コロナ禍前の何年間は会社が車を用意してくれたことと、その後コロナ禍で完全リモートにシフトしたので、飛躍的に通勤苦痛が激減し、トータル通勤時間3時間は、私の可処分資産として転がり込んできた。

徒歩圏なので駅までの送迎は余程の天候でない限りやらせなかった。これは優しさではなく、

男としてのプライドだ。

せっかく35年ローンで行き絶え絶えで買った薄暗い中古マンションから、駅が遠いんじゃ意味がない。

詐欺沼周辺よりタクシーで5000円分走らないと帰宅できない奥地で非徒歩圏では、男として納得いかない、ということだ。

この日は重度のアルツハイマーの義母サポートの家人を実家に落とし、個人事務所で仕事していた。昼休みのウーロンハイがカタく、眠くなったがなんとか乗り切った。

家人から連絡があり、(仕事を早退した)義弟と義母の介護の相談のため個人事務所に二人で向う、とのことだった。

私が加わる話ではないので、近くの愛すべきとんかつ屋Sにひとり移動した。


店内のテレビでは、静岡県知事川勝の阿呆面が映っている。牛に世話して貰った方が良いだろう。二階もそうだが、最近政治家の知性の無さ、表情の醜さが国民に露呈してしまった。

自分は真っ白、真実をむしろ知りたいくらいとほざいた元安倍派の小者、世耕は衆院に鞍替えし総理を目指したとのことだが、国民は誰もが彼をそんな価値ある人材とは思ってもみなかっただけに、どこまでも残念な男である。とにかく、小さい。



この店の冷奴が素晴らしい。ポン酢で食べさせる。ウーロンハイ三杯目を頼んだ時、家人からそろそろ義弟との討議が終わる、とのことで、とんかつ弁当のテイクアウトを家族分注文した。この店のヒレカツがとにかく好きで、田舎バダイのムードだけのとんかつ屋が馬鹿らしくなるくらいだ。

バダイはケチなご隠居と、価値以上に高い賃料で、商業が歪んでいる。

ムードと横文字でミーハーや主婦を囲い込む安っぽい戦略だ。八百屋の「八百国」は、複数あるチェーン店のうち、バダイはミーハーで横文字に弱い層が多いと見て屋号を横文字に小さく「select」と付記している。カルディのように、輸入食材を並べ正常石井っぽく演出している。やよい軒も日本語表記だとミーハーが来ないのでわざわざローマ字看板にすげ替えた。今ではバギー&やる気スイッ子のグループが巣食って大騒ぎになっている。


家人の運転で義弟を途中落として、バダイへ引き返し帰宅した。夕飯では弁当の惣菜だけ食べて、今朝、残しておいたヒレカツでとんかつの用意をする。

朝に食べるカツ丼は一日のパワーを醸成する。冷蔵庫に卵がひとつだけ残っていた。危なかった。

しかし炊飯器を見るとご飯を炊いていない。何をやってるんだ!やるべき事が未だに出来ていない!と朝4時半に静かに怒り、キレる。

冷凍庫に私が凍らしておいた冷や飯が1人分あり、電子レンジでチン。

並行してカツ丼用鍋に出汁を用意し、そこに刻んだ玉ねぎをパラパラと入れ炊く。そしてヒレカツを丁寧に並べ、いよいよ卵を割ってかき混ぜ入れるだけだ。

卵を割るが、殻が割れずに跳ね返った。


まさか?











ゆで卵。


物音で目覚めた家人が能面のように極狭な台所に現れた。

時計は、4時45分。


「生卵、大至急、用意しろ」







どこもまだ店が開いておらず、汁を水溶き片栗で餡かけにすることにした。



如何に私が完璧でも、周りがロー・パフォーマーだとこうして結果、こっちだけが苦労するのだ。

昨年に新しい会社に移籍したのを機に、自家用車利用のルールを改訂した。いや、改善した。


以降、私が車を利用。どうしても利用したい場合は前日の午前までに私の承認を得ること。ガソリンの補充、洗車は私はやらない。


結婚して初めて、自動車保険の主な運転手欄に、私の名前を記入したのである。