ランチの王様「平等の意味を知ろう」 | kobacabana 3.0

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音楽、食、酒、街、男と女・・・・
日々に感じる雑感を
懸命にまとめています。

この街バダイに移住して、17年目を迎える。
 
娘が小学校に上がるタイミングで、
 
難病介護地獄の戦場と化した、
 
注文住宅の戸建を売却する大きな決断だった。
 
奥地と失笑されるこのバダイだが、
 
徒歩圏の戸建は、とてもじゃないが手が出なかった。
 
結果購入した中古マンションは、駅まで徒歩15分、
 
坂ひとつ無く、
 
雨の日などに利用するバス停は徒歩2分で、
 
二系統が合流する停留所でもあり、便が多くて助かる。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
長男の使命として、
 
不自由になった時のため、
 
母の部屋も用意しての購入でもあり、148㎡という比較的、大型物件。
 
4LDKで、母用、娘用、家人の寝室、私の書斎兼寝室、これ以外に、
 
3畳程の個室があり、そこは、書籍類が格納されている。
 
 
 
 
とにかく、
 
73歳までの年間250万円程の住宅ローンと諸経費は悲劇的であり、
 
そろそろ隠居生活を目指すには、大きな障壁になるだろう。
 
 
 
移住する前からこの街の飲食店はかなりの頻度で利用してきたため、
 
街の構造、奥行き、客単価などは会得はしていた。
 
奥地とは言え、多くのエリート達が住み、
 
その父を見て、同じDNAプログラムを交配培養されたロボット達が、
 
世に出ていく成功戦略、である。
 
 
 
そんな、実は恐ろしいロボット製造基地のような街であって、
この素朴な店の存在は、眼に着いた。
 
 
 
 
 
 
 
 
小金持ちは外食はしない。
 
だいたい、返済に困っているひとや、賃貸収入や金融資産があるひとほど、
 
飲み歩くものである。
 
 
 
私は、その前者の代表、である。
 
飲み歩かず、住宅ローンに回せば、
 
数センチでも返済期間は短期化できるのだが、
 
飲まないと人生が明るくできない、という宗教心を持つ。
 
酒という教祖にすがり、
 
その教徒たちと呪文を唱え腹を抱え笑い、
 
友と酒を酌み交わすことで、
 
その夜だけは教団司祭となって、
 
月を手に入れ、星を掌に掬い、
 
性愛の語り部として、周囲を洗脳するのである。
 
 
 
 
午後の会議はあるにせよ、一杯位はいいだろう。お通しは、お麩とピーマンの煮もの。
 
 
 
この店は、元上司らとの会合や、
 
美マダムらとの宴会にも使った。
 
私が親しくさせてもらっている美マダムらは、
 
私が心から信用している、人間性が高い方々、だ。
 
普段はイタリアンや和食でのおランチを日々楽しむ層だが、
 
私のような何かと困っている男をひとり混ぜての宴会では、
 
この店に集まることも、厭わない。
 
美しい上に、懐が広く、そして、食欲がハンパない。
 
私の人生でのイイ女の定義は、
 
                        
イイ女ほど、良く、
食べる。
 
 
である。
 
いい女は、とにかくたくさん食べる。遠慮がない。
 
が、食べ方は極めて上品である。
 
そこに育ちの良さが匂い立つので、鼻がムズムズしてくるのだ。
 
 
 
あの失言会長に対抗する主旨ではないが、私の観察によれば、
 
こういう(下記のような)女が居るのは、事実である。
 
これは蔑視ではない。男には、また別の趣のダメな男が私含めて、膨大に存在する。
 
これを前提に書くと、こうだ。
 
 
 
    ポップコーン女(しゃべる時に食べ物がポンポン口から飛び出す)
 
 
    カラヤン女(話すのに夢中で箸を指揮棒にしてアタシ、アタシ、とやる)
 
 
    今日の出来事女(挨拶も無しに、一日あった出来事を延々と展開する)
 
 
    風の噂の女(’、、、、って、誰それが聴いたっていう話なのよ’という論法を常用)
    
    若い女苛め問題女(年下の女が居ると’いいわよねぇ若くて’と連発し、排除勧告)
 
    
    常連勘違い女(’知った顔が今日いないわね’と言うが周囲がその女を知らない怪奇現象)
    
    
    高速手旗信号女(’距離’を縮める目論見で、相互に超高速に手をパタパタとやる)
 
 
さて、同じように、こういった眉を顰めたくなるような素行の男も多い。
 
男女平等の真意には、良い部分、相違点を認め合う一方で、ダメダメな処も理解し合うことだ。
 
 

今も昔も、送り狼、みたいな名文句は生き続ける。


 
     Mr.シェーー!(いやみ、慇懃無礼な物言いが年々増え周囲から人が去っていく状態)
   
 
     お粗末クン (’馬場の雀荘に入りびたりだった’とか、学歴を常に早々に告げる)
 
 
     サンデー毎日(曲名が判別不可能な鼻歌で過ごし、何もしないで居間に籠城)
 
 
     ウォークマン笑 (唯一の趣味が散歩。イヤホンでラジオを聴きながら笑って歩く)
 
 
     電信柱の陰 (美人な奥さんが犬の散歩しているのを見初め、身を隠し待ち伏せ)
 
 
     カップ販売男 (長年のカップ酒で胃が腐り、卒倒する程の臭いゲップをまき散らす)
 
   
     寝耳にミミズ男 (ヒジキかと見紛う程の耳毛が剛毛化し、ヒトの話にも耳を貸さない) 
 


 
 
 
このように、私含め、男にも女と同じくらい、駄目な人物が人災化しているのである。
 
女もダメ、男もダメ。
 
これを互いが理解しあって生きて行けば、
 
この世の中ももっとパワフルになると思っているが、どうか。
 
間違っても、偽善的に女性を慮って、非難を控えたり持ち上げたりしてはいけない。
 
男が「ハゲね」と女に笑われたからと言って、
 
髪を切って明らかに失敗した女に「どこで切った、見るに堪えない」
 
と言ってはダメだ。
 
男と女は心理構造が明確に違うのだから、
 
同じ土俵と武器で戦ってはいけないのだ。
 
女にハゲやデブを笑われたなら、
 
男は女を褒め殺しするのがいいのである。
 
 
 
 
 
 
春を前に髪を切って大失敗の女には、
 
 
「目が覚めるような、変革ですな」
 
 
と言える男になろう。
 
 
 
 
 
あの愚人のお蔭で、にわかに男女平等議論が活性化した。
 
感謝したい。
 
義理チョコというのも男性に対するハラスメントという見方もある。
 
「本気にしていいですか」
 
と、一言添えて美しい相手の表情を観察する。
 
 
 
これもハラスメントだと指摘する声もある。
 
 
つくづく、息が詰まるような時代になったものである。
 
 
 
<終わり>
 
 
 
 
13:20 誰も居ない店内。ひとりで寛げてありがたいが、ちょっと心配。駅前一等地だし。
 
 
 
 
 
小鉢にこの店の人気商品、モツ煮込みが。夕暮れを楽しみにしてしまいそうな味。
 
 
 
 
 
塩もそこそこで、肉厚、旨味充分の焼き鮭。食べごたえも十分だ。
 
 
 
 
 
これで、900円。私はつくづくこの街が好きなんだなと思う。だってこんな定食が駅前で食べられるのだから、奥地であっても幸せじゃないか。