珍しい地区へ。

新御徒町、佐竹商店街。

品出し用の小さなカウンターの奥に厨房が広がる。

そして、賑やかな、お姉さんたち。

ジムでもご一緒する世代だから、親近感がある。



 

驚いたのはお姉さんたちの会話。

「電話あったわよ、テレビのさ、あの、筋袋玉太郎?の、やろうぜ街中華?あれよぉ、取材させろってさ」

「わたしも昨日夜観たわよ、あれ、ほれ、遅いじゃない?あれが。そうそう、だから、今日寝不足よーー」


楽しそうだが、タレントの名前も番組も、ビミョーに、間違ってる(笑)


やっぱ、事前交渉あるんじゃーん!
行き当たりばったり
なはず、ないのは、わかってるけど。


 

ラーメンを除けばバダイ並みの価格水準。言い方を変えれば、奥地バダイも、大都会の物価水準並みになったのだから、誇らしい。




 
餃子も400円が上限だと思う。500円となると、もうサイドメニューではなくなる。
メンマ300円、ビールの客用だろう。店側もひと手間要らず、客もすぐに何かつまみたい時に、利害が一致する。

世の中利害の一致が難しいから、我々社会人は皆苦労しているのだ。

あ、スタジオでの立ち位置戦争も、か(笑)

 
黄色い札に赤字、王道のカラーリングである。禁煙は当たり前だろう。店のサイズの割には姉さん二人、は、採用過多かもしれない。

オーダーがラッシュになると、叫ぶように厨房へ注文を通す。それが、かなり、デカい声だ。叫んだきり後は調理人の仕事と割りきるスタンスは、お姉さんたちならでは。


 
卸からか寄贈された鏡。そこに写るのはアーケード側に中華料理と書かれた赤暖簾。

そのテレビ番組を、、


ここで、電車内でトラブル発生。

私の横にひと席空いていた状態で藤ヶ丘に停車。ドアが空いた途端に中年女性が二人、サッカーのボール争奪戦のような様子で小突き合いながら乗ってきた。

「やめなさいよ!」
「どきなさいよ!」
「じゃまよ!」
「ばかっ!」


鬼より醜い形相を見せ、結果醜い方が勝利。余りに見苦しいのでイアホンをして耳をふさぐ。

働きに出かける辛さは、わかる。
1日中遊んで暮らせるならいいが、
人間は食べて行かねばならない。
しかも奥地暮らしだと通勤も長い。
座りたい。ひとつ空いているなら、座りたい。

そしてドアが開き駆け寄ると、敵も居たというわけである。

僕の顔見知りにセンセと呼ばれるハンサムなひとがいる。

争奪戦が凄い。女もここまで来ると品など関係ない。やはり、カネかと思いきや、ハンサムと来てる。

私でも女だったら、



参戦する(笑)




 

ワカメがスープを温くはさせない。
つまみなら300円のメンマは、確かに手をかけている。
スープに隠れてしまったシャイな煮豚も、醤油が染みてて美味しい。

スープも甘辛過ぎず、絶妙な寸止め感。

いいな、近所にシンプルな醤油ラーメンが
あって。

近所の中華R、T、両店の難点を挙げると、ひとつある。


醤油ラーメンが、今2つ、なのだ。



 

何でも一番じゃないと気がすまないひとっている。

そんな人にはお薦めの屋号である。
三番、とか、十番なんて屋号も街中華には溢れているが、佐竹商店街にこの店あり、か。



 

玉ちゃんのその番組を観ていて笑えるのは、行き当たりばったりで店にカメラを入れるはずなのに、


出てくる女将が、どう見たって前日美容院行ってきただろ、という位に色も染めて不自然なくらいに綺麗にしていることだ。

厨房で汗だくになって鍋を振るう店主とのギャップが、大きすぎるのだ。


是非、事前交渉の時には、ディレクターはこう電話口に出た女将に伝えるべき。


「ありのままのお姿をお茶の間に伝えたいんです。

女心はわかりますが、収録前に美容院で髪を整えたり、普段と違う装いはご遠慮ください」



 
 
◆中華料理 一番
◆東京都台東区台東4-24-4
◆03-5688-0499

※独自取材のため正確な情報は来店した上でご確認ください
 
 
以上、個人の主観で書いており、実態と異なる点も含まれていることを、
予めご了承ください。