春の海金剛
いろいろ予定を立てても、実現しないことが多い。
そんななか、予定ぴったりに好転が当たりマルチピッチクライミングに行ってきました。
場所は西伊豆・雲見のちょっと先にある
「海金剛(うみこんごう)」
と呼ばれる駿河湾から突き上げる250mほどの岸壁。
前日に雲見で車中泊して、翌朝5時から行動開始、15時半ぐらいに帰着。
実際のクライミングは「スーパーレイン、7ピッチ」を8時から14時くらいかけて登った。 3ピッチ目以降は気持ちのいいクラックも続き、多少のもろさもきにならない。
いやー、もう本当に最高!
気持ちのいい岩上ピクニック。
眼下には紺碧の海(らしい)、桜えびも見える?? 背中には大型の猛禽類が気持ちよさそうに舞い、磯ヒヨドリの姿もあった。(らしい)
風もほとんどなく、暑くも無く、寒くも無く・・・
ここには何度か来る話があったが、なかなか実現せず、こうして巡ってきたチャンスは待った甲斐があった。
が、しかーし!
クライミング自体は本当に気持ちのいいものだったけど、岩場に着くまでの歩程には予想通り問題が待っていた。
今回は通常片道30分ほどの道のりにその2~3倍ほどの時間がかかってしまった。
道は釣り人もt使う踏み跡で、高さ50mほどのところの崖をほとんど高低差なく進むもの。 大小の岩ばごろごろする場所もあれば、やわらかい土のところも。
いずれの場所も足を滑らせたりしたら、アウトだ。
まぁ、時間がかかるのは仕方ない。 一緒にいる人に理解を求めるしかないだろう。
煩わしくとも、面倒くさくとも、一緒にいる人が少しでも自分のことを安心してみていられるように、「大丈夫ですから・・」などとは言わずに指示にしたがうことにした。
人と同じように出来ることもあれば、ちょっとだけ遠回りが必要なこともある。
そうすることで手に入れられる時間や経験は何者にも帰られない。
そんなことを実感させられた、最高のピクニックだったなー。
またどっか行こうっと。
悟空ハング
日曜日はいつものようにクライミングスクールが伊豆・城が崎であり、ぜんじつより移動。
城が崎にはスクールでインストラクターをしてくれている方の自宅があり、なんとそこの1フロアを、とーっても安価でスクール参加者の宿泊先として提供してくれている。
そんなわけもあり、前日より現地入りする参加者も多い。 クライミングに寝不足は大敵、とはよく聞くが、この前泊パターンはほぼ間違いなく寝不足を招いているようだ。(私はいつも途中で「お先に、」と失神・・・)
明けて日曜日。
青空のいい天気に恵まれて、今回はおたつ磯というエリアへ。
着いた当初は前日までの雨で随分岩が濡れていたが、それも程なく日差しとゆるい風邪が拭い去ってくれて、なかなかのコンディションへと変わっていった。
しかーし!
肝心のスクール参加者は前夜の夜更かしが響き、登れない以前に、登る気が無いアピール満点で、ごろごろと日向ぼっこしながら昼ね開始。。。
そこで私!
絶好のチャンス、とこのエリアで長年の課題のひとつである「悟空ハング」にトライすることに。
高さ2mほどの高さに1.5mほどの張り出しがある岩。 その張り出しの出口には孫悟空が乗る「筋斗雲(きんとうん)」のような模様があり、そこに立ち上がれれば完登だ。
こんなのを私がフリークライミングを始めた27年位前にはとっくに登られていた、なんて信じられない。
でも今のレベルでは決して高難度なものではない。 でもやっぱり昔から完登してみたいものでもあるし、なにより今モンキーマジック的には是が非でも登りたい課題だ。
絶好のチャンスに全部で7~8回渡来するチャンスがあったが、今回は残念ながら結果は出せなかった。 しかしこの感触、次回には落とせそうな気もするので、近い内にこんな「棚ぼた」みたいなものではなくてトライしにやってこないとなぁ。
と、そんな1日を過ごした帰り道。 のんびり節約各駅停車で3時間半の車内の向かい側からラジオのような大きい音が聞こえてきた。
一緒に帰ってきた晴眼の方に「なんの音ですか?」と尋ね てみると、「40~50歳代ぐらいのおばちゃんが携帯のワンセグでテレビ見ている音です。 かなりやばいオーラが出ていて誰も何も言えない空気ですよ・・・」とのこと。
現代の都会のよくある1シーン。
つい数時間前まで自分が過ごしてきた「時間」とのなんとも言えない違和感。
そんなことできたからって何の価値も無いものに夢中になっていたわずかな時間、充実感。
なんだかそんな充実感がかき消されてしまったような車内の空気。
もしも筋斗雲に立てていたなら、こんなこと気にもなっていないほどご機嫌だったのかな。。。
