参議院予算委員会の基本的質疑が14日行われ、福田総理と関係大臣に対し、日銀総裁人事、イージス艦事故、中国産ギョーザ問題、道路財源の見直し、事業仕分け、中小企業対策などについて質問した。イージス艦衝突事故問題では、「自衛艦の航行には漁民が危険を感じている。航行体制の見直しを」と指摘。石破防衛大臣は「漁民の立場を踏まえて安全な体制へ見直したい」と答弁。道路財源について法案修正の必要性をただすと福田総理は「与党としてどういう対応をすべきか検討しなければならない時期。その上で与野党間の協議を進める必要もある」との考えを示した。また、年度末を迎え資金繰りに悩んでいる中小企業へのきめ細かな対策を要請。救急医療体制の早急な確立を求めたのに対し、舛添厚生労働大臣は「情報システムの整備を早急に進める」と答えた。
 なお、17日、官邸で政府与党連絡会が開かれ出席。福田総理は「世界経済が厳しい今、日本経済の足腰をどう強化するかが、いま一番大事な問題であり、成長戦略を繰り上げて実施したい。国会は歳入法案を抱えての年度末と大変な事態であるが、結束して困難へ立ち向かっていきたい」と語った。