参院法務委員会は13、14日の両日、犯罪被害者などの権利保護を図るための刑事訴訟法の改正案の参考人質疑や現地視察を行った。改正されると被害者が直接、被告人質問や求刑を含む意見を述べることができるようになる。被害者の思い、尊厳が守れる一方、裁判参加で精神的負担が重くならないかと地下鉄サリン事件の被害者に質問した。夫を殺害された妻は「(参加できない方が)却ってストレスになる」と答えた。また、今の心情を「ネコを抱いていた夫の姿をいつも思い出す。もし生きていれば今、抱いていたのはネコでなく孫だったはず。そう思うとくやしくて」と語った。