公明党のこば健太郎参院幹事長(参院予定候補=比例区)は10日、NHK番組「日曜討論」に与野党の参院幹事長とともに出演し、終盤国会の対応について見解を述べた。
 こば参院幹事長は、約5000万件の年金保険料の納付記録が該当者不明となっている問題について、「本来、受けなくてはいけない年金を(納付記録が)統合されていないために、もらっていない人がいる。もちろん原因究明も一生懸命やりたいが、先にやらなくてはいけないのは、もらえていない人に、どう届けるかという問題」と強調し、支払われるべき年金額を受け取っていない受給者に不足分を支給する方が先決との考えを示した。
 また、こば参院幹事長は今回の年金記録問題と年金制度そのものの問題とは「全然違う」とし、年金記録を管理してきた社会保険庁の抜本的出直しが問題解決につながるとの認識を示した。
 一方、国家公務員の天下り規制の強化を柱とする国家公務員法改正案について、こば参院幹事長は「できるだけ審議を会期末まで積み重ねたい」と述べ、同法案を審議する内閣委員会の委員長ポストを握る民主党に対して、積極的な委員会の開催を求めた。

(平成19年6月12日 公明新聞1面より転載)