参議院法務委員会は17日開き、過失による自動車事故の罰則を強化する「自動車運転過失致死傷罪」(懲役7年以下)の新設を含む刑法改正案を審議し可決した。保育園児の列へわき見運転の車が突っ込み4人が死亡した事故があったが、現行法では業務上過失致死傷罪(懲役5年以下)しかなく、遺族や被害者から重大交通事故への刑の厳罰化を求める声も上がり、今回の改正となった。質疑では、福岡での痛ましい飲酒運転事故のケースも取り上げ、罰則強化とともに、道路や車も含めた環境整備や再犯防止などの総合的対策の必要性を強く求め、長勢法務大臣も「政府あげての取り組みが必要で努力していく」と答弁した。
 また、16日は官邸で月例経済報告の関係閣僚会議があり、出席した。景気の基調判断は「消費の弱さ」から「生産の一部に弱さがみられるものの」と5ヵ月ぶりに表現をかえたが「回復している」の判断は維持し、これで景気拡大は5年3ヵ月と戦後最長を更新中。