プレミアリーグ第17節、アンフィールドでのノースウエストダービーは結果を見るとシュート数36対6でリバプールが完全に試合を支配する展開となった。しかし、モウリーニョのユナイテッドにも勝機が無かった訳ではなかった。この一戦を振り返っていきたい。

まずは両チームのスタメンから


ユナイテッドは3バック、ポグバはベンチスタートとなった。リバプールは右サイドバックにクラインを久々に起用。

【前半、リバプールの猛攻】
リバプールはこの試合を通してマネを右サイドに持ってきて、人数有利を作り、サラー、クラインらが絡むことによりそこを基点としての攻撃を組み立てた。攻撃が右で完結することも多かった上に、マネが右に流れたスペースにケイタ、ロバートソンが走り込むとこによって序盤は上手くユナイテッド守備陣を翻弄した。


ユナイテッドはラッシュフォードが降りてクラインをマーク、バイリー、リンデロフ、ヤングの三枚がサラー、マネを見る形。反対サイドはダルミアンはあがってくるケイタを見ながらダロットがロバートソンの動きを見ていた。この4-4のブロックを作り、上手くしのぎながら、ロングボールをルカクに当て、カウンターを狙う展開となった。

【リバプール先制点】
リバプールの先制点は24分。リバプールのゴールキックから、CBとGKがパス交換をしているところにユナイテッドFW二人がプレスをかける。そこにアリソンが正確なロブパスで中盤のケイタにつけ、フィルミーノに繋いだところでユナイテッドのCBバイリーがプレスを剥がされる。そこからのショートカウンターが炸裂。そこは防いだものの、直後のスローインでブロック外からのファビーニョの浮き玉スルーパスにマネがボレーで先制!


ユナイテッドはこの試合を通して前からプレスをいく場面で、中盤と後ろの押し上げが遅く、かわされて逆にショートカウンターを受ける場面が目立った。

【ユナイテッド同点】
ユナイテッドは前半の中盤にかけて、ようやくディフェンスがはまり、リバプールになかなかブロックに侵入させない。すると33分、スローインからクラインがラッシュフォードに釣りだされたスペースにルカクが走り込み、リンガード、エレーラのコンビネーションからのスルーパスが通る。ルカクが反対サイドにあがっていたダロットを狙ったクロスにアリソンがキャッチを試みるがファンブル。リンガードが詰めて同点!


この後もリバプールはユナイテッドのブロックを崩せず、ブロック外からのミドルシュートが目立つ。対するユナイテッドも攻撃に人数をかけられず迫力を欠いて前半終了。

【後半、ユナイテッドフェライニ投入】
    後半開始からモウリーニョはダロットに替えてフェライニを投入。マティッチをアンカー、その前にフェライニとエレーラを置き、フォーメーションを4-3-3に変更した。引き続き、リバプールはマネを右に固定しての攻撃を仕掛けるもマティッチやエレーラがサイドに流れてカバーすることにより突破を許さない。ユナイテッドは数は少ないもののフェライニの高さを基点としたカウンターとセットプレーでチャンスを伺う場面が見られた。63分はデヘアのフェライニへのキックからリバプール陣内へ攻め込み、ヤングのクロスからフェライニに飛び込む決定的な場面があったもののロバートソンの上手いカバーでシュートを打たせない。続くユナイテッドのコーナーキックもフェライニが競り勝ちチャンスを作ったものの得点には至らない。しかし、この時間帯はリバプールにボールを持たれるもののカウンターとセットプレーでワンチャンスを掴めそうな空気があった。

【リバプール勝ち越し】
シュートは打てるものの決定的なチャンスを作れないリバプールは69分ケイタに代えてシャキリを投入。これが効を奏す。73分シャキリとフィルミーノが中盤に降りてゲームを作ったところから、フリーになったロバートソンへのサイドチェンジのボールから縦のマネへ。マネがサイドをえぐってのグラウンダーのクロスのこぼれにシャキリが押し込みリバプールが勝ち越しに成功!


ユナイテッドはエレーラに代えてマルシャルを投入し、攻撃の枚数を増やすもののリバプールの激しいプレスに苦しみ、思うように攻撃が出来ない。攻撃の手を緩めないリバプールは80分、ユナイテッドの守備の枚数が少なくなったところで上手くコンビネーションで崩し、シャキリが追加点!


決定的な3点目となった。
その後はリバプールの一方的な展開で試合終了。


リバプールはユナイテッドの守備陣をなかなか崩せなかったものの、途中投入のシャキリが攻撃のリズムを生み出し、正確でパワフルなシュートで試合を決めた。ユナイテッドはリバプールが攻めあぐねていた時間に1点を決めることが出来れば違う展開にもっていけただろうが、個人頼みでミスが多かった攻撃が残念であった。モウリーニョの今回の対リバプールの戦術は守備的過ぎたものの、決して勝ち目がなかった訳ではなかっただろう。しかし、絶え間なく攻撃を仕掛け、執拗にプレスをかけ続けたリバプールが勝利を掴んだのは当然の結果かも知れない。