大阪駅からサンダーバードに乗り込むわけですよ。
とりあえず目についた扉から乗り込みましてね。
自分の座席があるところまで進んでみると、そこには見知らぬ女性とその息子らしき子供が座っております。
号車と座席番号を舐めるように確認していると、何やら呟きつつ愛想笑いを浮かべながら急いで後ろの席へと逃げてゆく親子。
もしかするとひょろっとした若い頃ならば一悶着起きたのかもしれません。
いや、あの頃はあの頃で、怒りメーターが振り切れるとかなり鋭い目つきになってましたから、やっぱり愛想笑いを浮かべて逃げられたのかもしれません。
重要なのは、ワタクシの外見に思ったより威圧感があるらしいと言うこと。
こんなに親しみやすくてフレンドリーな人間なのに?
嘘やん?
と、思いましたが、中堅のプロレスラーぐらいのボリュームはございますのでさもありなんと言ったところでしょうか。
いや、彼らとは体脂肪率が違いますから、プロレスラーの方々に失礼ですね。
これからなかなか厄介な事が連続するんだろうなぁと考えつつ、アタマを切り替えて冷静に対処せねばとも思いつつ。
早速訪れる関門が新幹線との乗り換え駅である敦賀駅です。
座席のところにQRコードでわざわざ案内がされておるぐらいですから、絶妙に面倒臭いんやろか?
早速QRを読み込み内容を確認すると…
楽勝やん♪
ただ、考えてみれば、サンダーバード1本で行けた頃はこんな乗り換えもなかったわけで、そら文句も出るんやろなぁと考えてしまいました。
そんなわけで、改札をくぐり新幹線ホームへ。
窓のところに“W13”とございますので、恐らくW7系なんでしょう。
今月無事に再販されるんでしょうか?
それはまぁええとしまして、新高岡までの道中にアレを思い出します。
レンタカー問題…。
もうね。
乗り捨てで4〜4.5万ぐらいかかるのは覚悟出来てます。
問題はお盆シーズンであると云うこと。
タマが無きゃ無理のやりようも無いんです。
「すいません、無理は承知でのお願いなんですが…」
当たり前ですが、断られる前提でカウンターへと突撃するワタクシ。
案の定2件断られた後の3件目です、
実は2件目で、
“あそこやったら多めにおクルマを持ってらっしゃるハズなんで、ご相談なさってみてはどうでしょう?”
と勧められた赤い看板のお店へ。
よくよく考えると、面倒な客をよくぞヨソ様に押し付けたもんやね、とも捉えられますが…。
こちらはそれどころやないしね。
事情を話すと、前の2件とは違い在庫を検索している雰囲気がございます。
あれ?もしかして…?
もうね。
「ごめん、握手してエエかなぁ?」
と言って受付のお兄さんとアツいシェイクハンドでございます。
富山に着いて30分ほど、ようやく人間らしく対応してもらい少し涙ぐみながら礼を言うワタクシ(48歳と6ヶ月弱)。
どー見ても不審者やんけ…。
妻が収容されておる某市民病院まではおおよそ20分ほどの距離。
ひょんなことから人生初のe-POWER車に乗ることになっちまいまして、とにかく慣れるのに必死です。
片山右京氏曰く、プロのレーシングドライバーは駆動方式・ホィールベース・トレッド・出力を聞いただけでどんなふうに動くのかをシミュレーション出来るんだとか。
アタクシですか?
スペックについてはとりあえずほどほどの情報で良いので、10分ほど運転する時間をもらえますでしょうか。
目的地に向かう時に、“きときとバス”ってのが走ってましてね。
きときと言う割にこのポンチョ、若干くたびれてねーか?
詳しくは書きませんが、なかなか苦労しながら妻を回収しまして帰途へと就きます。
通常休みなく走れば4時間半ぐらいで着くんやって。
ホンマに?
6時間半かかったで?
そらワテもバテバテでっさかい、パーキングで休み休み走らしてもろぅた結果ですわぁ。
無事に着いたら嫁はん家の中に入れて、紹介状も書いてもろとるし、明日の朝一に連れてって入院させたら一段落やわなぁ‥。
家の前の階段から動かれへんなぁ…
軽い熱中症の症状も出とるなぁ…。
救急車呼ぶで。
翌日の朝10時に我々の地元の病院にて診察の予約が取ってありまして、本来ならばその時間に連れて行って入院だったんですが、玄関が目前と云うところでどうにもこうにも動けなくなりましたので、その場で救急搬送されてゆきました。
ええ、夜中の12時過ぎとるねんけどな。
(明日まで続く)
