売れない手芸作家である妻が、何故かご縁が繋がり富山の展示会にご招待いただきまして、陳列準備の14日も含めて4日間の予定で遠征するとのことで、前日までに大量の作品を用意してお仲間とともに出発しておりました。
水曜日に無事出発したなぁ…木曜は休みやしNゲ回すぞ‼︎と意気込んでおりました。
そんな8月15日、終戦記念日の朝でした。
昼から夜中まで働く私は、午前中は頭が回りません。
なので朝9時に妻から電話がかかって来ても理解するのに数分かかります。
どうやら妻が転んで救急搬送されたらしいことは理解できたのですが、とにかく腹痛がキツくなって来ましたのでトイレへ。
便座に座っているとまたもや電話がかかって来まして、同行者の方が話してくださったのですが、膝蓋骨がバラバラになってますと。
ワケが分からず“ちょっと折り返して良いですか?”と聞いてみたところ、今すぐ手術をするか連れて帰るかすぐに決めてほしいと言われまして。
何で嫁はんやない人に軽くキレられてるんやろ?と思いつつ、すぐに行くと返答。
行くのはエエけどどうやって行くの?
今ウチにはエアコンが怪しいアルトしか無いよ?
教えてもらった病院まで361キロなんだって。
っつかさぁ。
腕折って吊ってる訳やないねんから、クルマで、それもアルトで連れて帰ってええの?
っつか膝割れてるのに連れて帰って大丈夫なん?
繰り返しますが、ワタクシ朝の10時ぐらいまでは頭が回りません。
普段がiOS17.ナンボやとしたら、寝起きはWindows95ぐらいです。
そんな事を思いながら逡巡していると、電話の向こうから少し富山訛りの声で“乗り捨てでレンタカー借りたらええねん”と話す声が聞こえます。
この一言で8割ぐらい目が醒めます。
“せやな、無いもんは借りたらええわな。”
とにかく電車調べて行きますぅ〜と話すと新高岡で降りたら便利だから〜なんてアドバイスも頂戴しましてね。
娘たちに事情を話し、服を着替えたらタクシーを呼んでいざ出発でございます。
(続く)
