先日の大掃除より発掘したものから。


ワタクシ、生涯で全巻揃えたコミックってこれだけなんですよね。

次原隆二さんの“よろしくメカドック”全12巻です。


当時はTVアニメにもなって一世を風靡したと言っても過言では無いかと思います。


かなり久しぶりに読み返してみて、その先進性に改めて驚かされます。


まだまだキャブ車が幅を利かせていた時代にEFIの利点をフルに活かしてパワーを絞り出していたセリカXXや、CR-Xをミッドシップにして並み居るビッグマシンをバッサバッサと薙ぎ倒すゼロヨンGP。


また、夢幻軍団とのバトルの最中にポンピングブレーキを駆使して窮地を脱する風さんに対してABSの力で楽々ピンチを脱する兵藤姐さんやら、極め付きは天才コンピューター少年の五十嵐充の操る夢幻ボブキャットはセンサーとコンピューターを組み合わせてドライビングをアシストしたりします。


物語終盤に出て来る三戸コンツェルンの“NEO”に至っては、後年登場するホンダのNSXを連想させます。


一見すると荒唐無稽なストーリーかと見せかけて、のちの自動車業界をしっかりと見据えていた本作。


機会があれば皆さんにも読んでみていただきたい作品です。

Swallowtail