実を言うと中学校から電車通学していたワタクシ。


片町線の某駅から某駅まで通学定期を握りしめて、ひとりオレンジ色の電車に揺られておりました。


ラッシュが嫌だったんで、少し早めの電車で登校しておったんですよね。


で、ボッチでソソクサと登校するのが当たり前になってましたので、もし隣を歩く女子とかが現れたらどうなると思います?


早脚のワタクシは自覚が無いので、女子がカックンカックンしながら着いて来てくれるわけです。


他人の気持ちとか全く分からない子供でしたので、結構な時間が経ってから、


「そう言やぁなんでそないにカクカクしよるん?」


と聞いて、


「あんたが速いからや‼︎」


と突っ込まれるまで気づかず困ったものでした。


そんな中学時代の終わりに颯爽と現れたのが、何を隠そうピカピカの新鋭である207系だったのです。


それまでの101/103系より車体幅が広く、明るい白を基調とした床面にこれまた明るいブルーでフカフカのシート。


“民営化したらこんなん作れるんやぁ…”


と、不思議な感想を持ったものです。


古くから当ブログの常連となってくださっている皆様には、何度かこのお話を披露しておるかと思います。


そんな207系のF1編成と呼ばれる量産先行車が、先週の6日に吹田へと廃車回送されたそうです。


そう、あの頃近未来を感じた新型電車そのものです。


まだまだ新車の様な感覚でございましたが、車齢31年と云えば立派なベテランさんです。


後輩たちが続々と延命治療を受ける中、(細かい相違はあるものの)F1編成はあの頃と変わらずずーっと同じ7連で刻を重ねて来たわけです。


最後は網干で長期間留置されていたそうで、そら本線上で見かけないわけですよね。


あの事故のせいなのか、はたまたあの疫病の悪戯か、華々しいデビューとは裏腹にひっそりと去って行ったF1編成。


手元にF1編成の写真があるわけでも無いので手持ちのイメージ画像しか貼れませんが、次のお休みにはTOMIXの1000番台を引っ張り出して来たいなぁなんて思うわけです。

(*画像は当該編成ではございません)


Swallowtail