ろくに勉強もしていなかったために高校から大学への進学に失敗し、途方にくれていた1994年。

“米ロック歌手コバインさん死去”と云う記事が朝日新聞のお悔やみ欄に唐突に現れたのは、その年の4月のことでした。

カート・コバーンと云う時代の申し子がショットガンで自分の頭を打ち抜いて死んだことで、“グランジロック”と呼ばれる90年代初頭の空気をまるごと背負わされたニルヴァーナというバンドは突然の強制終了の憂き目に遭います。

残されたメンバーはどうするんやろう?
クリスは潰し効かんやろなぁ…。

デイヴは??

そんな事を頼まれもしないのに心配してからほぼ1年後。

デイヴ・グロールはドラムスティックをギブソンのエクスプローラーと云うギターに持ち替えて我々の前に帰ってきました。

そんな彼はもはや、解散したニルヴァーナの元ドラマーでは無く、ロックバンド“Foo Fighters”のフロントマンへと変貌しておったのです。

ひとまず無事に帰って来てくれて、ほっとひと安心したような記憶がございます。

Foo Fighters
“This Is A Call


FOO FIGHTERS || This Is A Call (Live @ Brixton Academy, London 1995)