固定観念って厄介ですよね。
あらゆる可能性を視野に入れておかないといけません。
せっかく目の前に夢中になれそうな対象が現れたのに、心に残らずに無意識のうちに選択肢から除外してしまう危険性を孕むものが“固定観念”だと思っております。
ロックバンドってのはギターとベースとドラムスと、必要があればまぁ鍵盤楽器があれば、あとは大きな声が出せるヴォーカルが居れば成立するもんだと思っていました。
3人しか居ないのに“Five”を名乗る彼らの曲を初めて聴くまでは。
メジャーで活躍するようになった頃、やたらとギターレスであることについて質問されていたように記憶しておりますが、ピアノ・ベース・ドラムスのトリオ編成はジャズではよく見られるアンサンブルであります。
そんな、ある意味緊張感にあふれた空間でポップ/ロックの楽曲を鳴らす彼らが最高では無いのであれば、じゃぁ何なんだ?と詰問したくなる、そんな愉快な3人組です。
Ben Folds Five
“Jackson Cannery”