そもそも博物館って儲かるの?


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「展示の中身が薄いぞ」との声が一部で挙がっている京都鉄博に関する“薄~い”考察の第二夜です。

便利な世の中でして、京都鉄道博物館を運営する公益財団法人・交通文化振興財団の平成28年度事業報告なんてPDFファイルがネット上で転がっております。

その中から、有料来館者数のデータを拝借してみましょう。

~平成 28 年度 (単位=千人)~

〈個 人〉

  • 大人 909.5
  • 大学生・高校生 41.5
  • 中学生・小学生 152.7
  • 幼児 142.9

計 1,246.6

〈 団 体〉

  • 大人 109.4
  • 大学生・高校生 3.2
  • 中学生・小学生 32.6
  • 幼児 24.4

計 169.6

合計 1,416.1

さて、この数字に京都鉄博の入館料をかけてみましょう。

〈個 人〉

  • 大人 909500×1200=1,091,400,000
  • 大学生・高校生 41500×1000=41,500,000
  • 中学生・小学生 152700×500=76,350,000
  • 幼児 142900×200=28,580,000

小計 ¥1,237,830,000-

〈 団 体〉

  • 大人 109400×960=105,024,000
  • 大学生・高校生 3200×800=2,560,000
  • 中学生・小学生 32600×400=13,040,000
  • 幼児 24400×100=2,440,000

小計 ¥123,064,000-

合計 ¥1,360,894,000-

数字だけやと分かりにくいですね…。

書き直すと、入館料収入の概算が13億6089万4千円です。

もちろん、各種割引などもございますのでこの数字が必ずしも正確なものでは無いことをご承知下さい。

これに対して、先ほどのPDFファイルより、収益として紹介されておる数字がこちらです。

  • 物品販売収入 6,952,400円
  • 営業料収入 34,055,714円

計 41,008,114円

恐らく収“益”として発表しておるところから、光熱費・人件費・施設維持管理費・広告費・その他必要経費を除いた数字がこの4100万と少しなのでしょう。

売店や食堂の売り上げは分かりかねますが、営業料収入である3405万と少しを入館料金13億6089万4千円からの利益と強引に解釈するならば、入館料金のうち利益が占める割合はわずか2.5%ほどという事になります。

平たく言えば、月給を手取りで25万欲しかったら月に1千万売ってこいって事です。

ここまでの計算に関しては、オフィシャルに発表された数字に基づき素人が邪推した結果ですのでご了承下さい。

(いかんせん手に入る資料に限りのある部外者でございますので、間違いや「おかしいんちゃう?」というご指摘があれば幸いです。)

少し不安のある数字ですが、これに従い話を進めるならば…

“博物館ちっとも儲からねぇ~!”

との結論に至りました。

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※画像は物販の一例です

(もう1日だけ続く)

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