ちょっと前からディスカバリーチャンネルでやっているこちら。

“夢のおもちゃプロジェクト”
https://discoverychannel.jp/season/?series=132456&category=%B2%CA%B3%D8%A1%A6%A5%C6%A5%AF%A5%CE%A5%ED%A5%B8%A1%BC
(原題=James May's Toy Stories イギリスBBC制作)

子供の頃に遊んだおもちゃを使い、子供の頃には出来なかったスケールの大きなお遊びをしようと云う愉快な番組です。

例えば、レゴを使って人が住める大きさの家を建ててみたり、スロットカーの超ロングランコースを屋外に作り競争してみたり、或いはスマートフォンばかり触っている最近の学生にプラモを与え、慣れてきたところで実物大のスピットファイアのプラモを一緒に作ってみたり。

あの、アタマのネジが吹っ飛んでいるとしか思えないクルマ番組“top gear”のホストを長年務めたジェームズ・メイらしい、常識にとらわれない挑戦の数々が印象的です。

で、この番組の挑戦の中に
「鉄道模型用線路」
と云う回がございました。

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特に鉄オタでも何でもないジェームズですが、約40年前に手に入れた“フライング・スコッツマン”の機関車を、鉄道模型が走行した世界記録の距離・屋外で実物の鉄道の様に16キロもの長距離を走らせる事に挑戦します。
使うのはOOゲージですから、日本型の16番と同じ軌間16.5ミリの線路です。

勧められた場所は通称“タルカトレイル”と呼ばれる場所だとか。

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イギリスのデボン州のバーンスタプルとビデフォードの間を結ぶ廃線跡で、現在はサイクリングロードとなっている、かつてアトランティックコーストエクスプレスが走った所を使います。


もちろん一人で出来るはずは無く、例えばドイツのミニチュアワンダーランドの創設者兄弟の二人や庭園鉄道の愛好家、そして地元で募った大勢のボランティアの手を借りて、許可が降りた期間=1日間で設営→走行→撤収までを目指します。

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と、まぁ概要はこんな感じなんですが、このエピソードに登場するスーパーバイザー的な“愛好家”のオズ・クラークなる紳士がそれはそれはイヤ~な奴として描かれていて笑えました。

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ちょっと調べてみたところ、このおじさん結構有名なワインに関するライターさんだそうで、若い頃は俳優さんや歌手としても活動歴があるとか。
なんだかプレゼン上手やなぁと思ったんですよね。

手始めに、ジェームズがここでフライング・スコッツマンを走らせようと思うと言った瞬間から
「この路線にフライング・スコッツマンはおかしい!」
と難癖を付けてくる始末。

挙句、チャレンジ当日には遅れてきた上に、ジェームズのフライング・スコッツマンがスタート直後にトラブルでストップしてしまい走れなくなったのを見て

「ざまぁwww」

と喜ぶと云った、人として最低な側面を見せます。

多分に演出ではございましょうが、我々鉄側の人間からしても
「こんなんおるわwww」
と思える描写でありました。

今その話やないよね?と云う、当人が話したい話題に強引に持って行って一方的に喋りまくったり、他人が間違った情報を無意識に出してしまった時に、まるで親の仇の様に指摘して来てまくし立てたあとドヤ顔をする様な人間は目立ちますので、全く興味のない方がこう云う番組を作ると

“美味しいキャラ”

としてデフォルメされて描写されがちです。

ステレオタイプな鉄道オタクってのは、洋の東西を問わずこの様に見られるんやろなぁと思いつつ、せめて自分自身は普段の振る舞いを正しておきたいなぁと感じた回でした。

鉄道コム


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