プシューっと云うエアーの音がした後、ゴロゴロゴロゴロっと扉が締まり、駅を出ると同時に力強いモーターの唸る音とともにコンプレッサーがトゥルルルルルルルルっと空気を圧縮し始めます。

次の駅までの道半ば辺りまで力行が続き、運転士さんがノッチを戻した辺りで件のコンプレッサーがシュルルルル、ル、、ル、、、と動きを止め、惰行する103系を司る運転士さんは早くも停止位置目掛けて全神経を集中させ、ブレーキハンドルを握る右手の指先が研ぎ澄まされて行きます。

これが京橋方面へ向かう野崎~住道間ともなると、高架を駆け上がる直前の大カーブでもモーターが唸りを上げて突進して行きます。

中学から電車通学なんてやってましたもんで、今では考えられない早起きさんだった私は、比較的空いた車内におけるお気に入りであるロングシートの角っこに陣取りながらストップアンドゴーの一連の動きを当たり前の様に脳みそに叩き込んでおりました。

贅沢な話なんですが、これがね。

退屈なんです(笑)

動力分散化と書けば強そうですが、要は客車に動力を付けて作業を効率化させただけのこと、やはり自宅で走らせる客車列車の様に機関車が先頭に立ってのんびりクロスシートに腰掛けながら目的地を目指す旅程に憧れておりました。

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結局そんな日常が訪れる事はございませんでしたが…。

そんなコンプレックスの様な感情が頭のどこかに残っておるのでしょう。

リアルではほぼノータッチなのにやたらと客車列車ばかりがコレクションされて行くのも自分の中では合点が行きます。

ご覧くださいこの偏りようwww

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所属車両の実に6割ほどが機関車と客車です。

ただしですねぇ。

現役当時は退屈だった普通電車も、遠く離れると良い記憶です。

ロゥティーンの頃に内装が茶色っぽいアイボリーに張り替えられたはずなんですが、それでも緑の安全色で塗られた国鉄型電車の車内が懐かしく思い起こされ、

「嗚呼、自分もすっかり中年なんだなぁ」

と思い知らされます。


そんなわけで、機関車だろうが電車だろうが戦後からJR初期までの時代にフォーカスされがちなのがウチの傾向です。

世間の“鐡”な皆様のトレンドとはガンガンに離れたりしますが、KOASA。ってこんなヤツ、Swallowtail&Swallowtail@yahoo?ってこんなブログってーのをご理解いただく一助となりましたならば幸いであります。


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