春風亭小朝オフィシャルブログ Powered by Ameba -7157ページ目

いいやつだった。。

ただいまパー

いやぁ、生放送の落語は疲れるゥ。
今日は僕がトリのため、時間内にきちんと収めなくてはいけないので、神経使いました。 (;´・`)


さて、昼間のつづきを。メモ
僕が、もしかしたら三木助さん自殺をするかもしれないと言うと、お姉さんは、私もそう思いますと答えたのです。
それから、二人で対策を考え、しばらくしてから、だいぶよくなりました、という連絡をもらい、1月の出番表に彼の名前があることを確認して、元日もきちんと寄席を務めたときき、ホッとした矢先の出来事だったのです。

自殺は(自分自身も含めて)誰かに対する抗議ですから、僕はその原因を探りました。
そして、お通夜の席で彼の同級生たちから聞いた、衝撃の事実の数々。
僕の知らないことばかりでした。
落語のことは何でも話してくれていたのに、プライベートは良いことだけを話していたのです。

彼の置かれていた現状を友達に聞かされた時、どうして相談してくれなかったのかと正直思いました。
残された者たちは、自分の気持ちが楽になるように都合よく解釈するものですが、ひとつ気になったのは、病院にかけつけた時、すでに亡くなっている彼の顔に満面の笑みがうかんでいたことです。

数日後、知り合いの霊感師の方に見てもらったところ、先生は、へーそうなんだぁ、と笑いながら三木助さんと話していました。
「死ぬつもりはなかったんですって。御本人も戸惑って笑ってらっしゃいますよ」
皆さんはどうお感じになるかわかりませんが、その言葉と彼の笑顔は妙にしっくりくるんです。
彼は僕の知らないところで苦しみながらも、笑みをたやさず本当によく頑張ったと思います。

約束通り、僕が葬儀委員長を務めた事と、昨年の離婚を、きっと喜んでいることでしょう。
彼のウヒャっていう笑い声が聞こえてきそうです。
なにしろ彼は芸能界スピード離婚記録保持者ですから。

今夜は彼の事を知らない女子のために、こんな話しをさせてもらいました。

もし神様に、だれかひとりこの世に生き返らせてやるぞ、といわれたら迷うことなく、僕は彼を選びます。
桂 三木助。

弱虫だけど、魅力のある男でした。


じゃあ、さるまたパー



=KOASAニコニコ