木こりになりたーい
そんな気持ちに駆られ月一回の山学校に通う。回数は少ないけれど濃密な時間を過ごさせてもらった。
山学校から帰ると、教えてもらったチェンソーの研ぎを練習する。割り箸をヤスリに見立てて、鏡にうつった手元を確認しながら練習に勤しむ。この練習になにか効果があったのかと問われれば、今思い返せばなんの意味もないだろう。しかし何かしなければいられない気持ちの高鳴りがあった。
「木こりになりたーい」と家族に打ち明けてみた。
母は泣いた。父は好きにしろと言い、2つ下の弟からは意味不明と言われる。大学から付き合い続けていた彼女は、、。
なんだかんだあって
昨年の夏から休みを利用して、木こりI氏のいる会社に通い、本年4月に就職することができた。
今思えば会社の方々には申し訳ない。素性がよく分からないやつが、毎週押しかけて来ているのだ。冷静になってから思い返すと我ながらゾッとする。
この会社には木こりの職人さんが3人いた。
親方 Iさん、取締役Tさん、先輩Kさんである。
さて、これから私はどうなってしまうのであろうか。
つづく


