あれから数日後、木こりのI氏にお会いすることができた。

I氏は小柄でがっちりとした体格で、The職人な雰囲気を醸し出していた。

なんとなくイメージしていた通りの感じだが、目じりが柔らかいのが印象的だった。

I氏は通常の林業伐採以外に、特殊伐採を得意とするスペシャリスト。

他の会社で請け負いきれない仕事が最終的にI氏のもとにやってくるのだそうだ。

どんなことをしているのかだって?

聞きかじりの内容だけど、、、

重機の入れないような場所などに数十年、数百年とたち続けた巨木、支障木を木に登って行って上から順々に切り落としてくる。

昇る道具は、安全帯のロープ2本と足に装着する鋭い爪。

これだけで昇っていく。プラス、チェンソーを腰からぶら下げて、樹の上部までいかなきゃならない。

こんな恐ろしいことをどうしてやるのか聞いてみたら、「まんまのため」だそうだ。

・・・まんまのためかあ。

「その覚悟があれば、恐怖でお尻がムズムズすることはあるが、木に登ることはできる」と目じりを下げながらおっしゃていた。

 

こんな衝撃的な出会いと言葉を聞いて、美術教師の道を捨ててしまったのは言うまでもない。

 

 

つづく