どうにか読了。

コロナ下で、自宅にこもっていた作家の有栖川と犯罪社会学の准教授火村が久々に事件捜査に向かう。

東大阪市内のマンションで見つかった男の死体。頭部を置物で強打され、脳挫傷で死亡。しかし、その遺体がなぜかスーツケース内に入れられ、クローゼットに押し込められていた。クーラーがついた部屋のクローゼットの扉が少し明いていたために、腐敗は進んでいないが、腐敗周波ひどい。おかげで、死亡時間の推定が難しく、二、三日の幅がある。

事件事態は単純なものだったが、捜査が進まない。借金をしていた友人が容疑者になったが、あいにくアリバイがあり、逮捕できない。被害者はもとホストで、当時の客だった女性二人が出入りしていて、彼女らも容疑者にはなっていたが。

マンションの表と裏の出入り口付近には防犯カメラがあり、それによれば犯人の出入りが確認できない。

膠着状態のなか、依頼され捜査に参加した有栖川と火村。はたして、彼らはいかにして、犯行経緯を解明し、犯人を見つけるのか?

特に面白いわけではなかったが、つまらないわけでもなかったかな。

西船橋駅近くの裏通りで刺殺事件がおき、偶然近くにいた刑事により、緊急逮捕され、パトカーで連行途中に、心臓麻痺で死亡。パトカーでは終始無言だった被疑者が一瞬見せた笑顔が気になった刑事。

被害者は近くのファイナンス会社の社長で、被疑者は精肉店の職人。何の関係もない二人に戸惑う刑事たち。船橋書の刑事香山らは、行きずりの衝動的な犯行かと思い、裏付け調査を進めていくと、気になる奇妙な点がいくつかみつかる。

被疑者は四十を過ぎてできた娘を溺愛していたが、昨年水難事故でなくし、以降生活があれていたが、突然妻と離婚し、現場近くの店にかえていた。やがて、娘をなくした場所に、同じ時間に被害者がいたことがわかるも、繋がりがよくわからない。

刑事たちの地道な聞き込みにより、新たな事実が次々と現れ、それらの背後に悪意をもって操作する存在が浮かび上がる。

今回は、真犯人を警察に呼び出し、話を聞くという形で話が始まる。刑事香山が、その男に事件や捜査の内容を語るという体裁で進む。そして、最後にはその参考人こそが真犯人だと指摘するも、確たる証拠もなく、逮捕は無理かと思わせておいて、事件を違う角度から見ることで、新たな証拠を見つけ出し、犯人に提示して、自白させる。

なかなか読みごたえがある作品だった。

美術作品をめぐる殺人犯を追う刑事たちを描く警察小説。

一人娘が恋人をつれてきたところに連絡があり、現場に向かった船橋書の刑事、香山。大学で美術史を教える非常勤講師の墜落死だった。自宅のあるマンション五階の非常口からの転落死。回りに人影もなく、はじめは事故とも自殺とも殺人とも判断できなかったが。第一発見者が直後に見た人影。その後の捜査で、当時順風満帆の被害者に自殺はあり得ないことから殺人と断定され、本部がたつ。

すでに時効となった殺人事件の被害者である有名な洋画家の未発表の遺作が見つかり、その研究をはじめてから、被害者は何者かに狙われるようになった。

動機はその絵か?容疑者は浮かぶものの、決め手がない中、懸命に捜査する刑事たち。

その果てに現れた真相とは何か?


なかなか読みごたえがあるものだった。