今日も日中は晴れ。最高気温11度だから、暖かくはないが。

まともに雨が降らないから、注文も九州以外あまり来ないから、ひま。

手持ちぶさただがしかたない。

通勤するにはありがたい天候なんだが。


仕事帰り、市立図書館分館へ。

五冊返却し、新たに四冊借りた。

今日借りた本


乾ルカ

「灯 アカリ」

中央公論新社、202408


櫛木理宇

「老い蜂」

東京創元社、2021


柳川一

「中山民俗学探偵譚」

東京創元社、202410


織守きょうや

「夏に祈りを」

東京創元社、2022



前から気になっていたこれをようやく読了。

私立学校で教師をしている俊也は、母親の死をきっかけに、長年の疑問を調べるために北海道にある運河で囲まれた街に向かう。

二十年前に、行く先も言わずに出掛けた父親は一週間後、北海道の警察署からの知らせで、消息がわかる。酒を大量に飲んだあと、運河に落ち水死したと言う。まだ小学生だった彼に、母親は詳しいことを教えず、死ぬまで何も話してくれなかった。

その街にある大学で学んだ父親。母親も同級生だった。しかし、卒業後両親はその街のこと何も話さなかった。

何度かの大火により、整然とした街の一部には込み入った地域があり、迷い混むと途方にくれる。

街に来て、父親のことを知っている人物を探して、まずみつけたのは酒場の主佐々木。そして、二十年前に自殺した佐々木の妻の葬儀に出るために、父親がでかけたことがわかる。佐々木夫妻も父と同級生だった。

当時、はじめて日本一になった大学のボート部。父も佐々木の妻も部員だった。

一時は街でも盛り上がったボート部人気が、翌年には様変わり。部員が半減し、監督も代わって、以後目立たない部に。

その頃に何があったのか?

話を聞いても口が重い中を街を歩き回り、話を聞いたりして、俊也はようやく秘密を知る。

日本一になった四年の部員の追い出しコンパの二次会で、マネージャー助手だった女子部員がレイプされた。本人が警察に告訴しないと知り、大学の体面を考えて闇に隠された事件。以後、父親が直接関わっていないのに、何を後悔していたのか?

佐々木の妻は精神を病み、中退し、水商売に。前から彼女に思いを抱いていた佐々木は、彼女と結婚し、のちに街の酒場を買いとり住み着いた。しかし、彼女はいえることなく、自殺した。

父親は葬儀のあと、街に滞在し、事故死した。なぜ残ったのか?

レイプ事件に関わっていなかった父親を変えたものは何だったのか?

俊也はついにそれにたどり着く。父親にも人には明かせない秘密があった。葬儀のあとに訪ねていき、レイプ事件を隠蔽した教授を非難した彼は、逆に過去におかした罪をつきつかれ、大酒をのみ、自殺のように死んだらしい。

父親のことをようやく理解できた俊也。気に入った、この街にしばらくとどまろうと思う俊也。

それでもシリーズの第一作。メフィスト賞を受賞した出世作。

池袋署の強行犯係の刑事武本と上司の潮崎警部補は、密造拳銃の捜査をしていた。無口で武骨で、かつて暴力団五人を一人で倒して逮捕した武勇をもつ武本に対して、潮崎は二万人の弟子をもつ茶道家の家元の次男坊、イケメンだが、おしゃべりの年下の上司。

目をつけた覚醒剤中毒者が密造拳銃で事件を起こし逮捕したが、厚生省の麻薬取締り官ともめる。

五年前に自殺した恋人の父親の自殺事件。麻薬の痕跡があり、秘密口座も見つかり、世間から非難され、家族も崩壊した。獣医師だった宮田は恩師の無実をはらそうと、麻薬取締り官となり、捜査をしていた。

武本と潮崎コンビと宮田がたどり着いたのは、中国人の林。大がかりな密造拳銃工場を中国に持ち、将来に本で売りさばくための準備のために、密造拳銃をもうけもなく売りさばき、将来の市場開拓の任務についていた林。バックに中国政府の秘密機関があり、それを介しての捜査への介入もありながら、武本らは上層部には秘密に捜査を進めていき、ついに林にたどり着くものの、逮捕には失敗する。組織に見放され殺されかけ、武本らの追求から逃れて、車ごと海に沈没し行方不明となる。お陰で、誰も目的を果たせない結果となり、武本潮崎は降格され異動となるが、武本は前から彼を誘っていた本町の新しい組織に。潮崎は現場刑事では警察改革は望めないと、退職。国家試験を受けて、キャリアとして戻ることを決意する。