読みかけて気づいた。これは前にも読んだと。でも、面白そうなので再読。
フリーの編集者の三郷美波は、日枝山王大学国文科卒業。だから、異色の民俗学者である小余綾コユルギ助教授とも馴染みがある。あいにくと今回は先生は留守で、最後に会って話は聞けたものの、それまでは、歴史学研究室の堀越と偶然であい、一緒に謎解きのための旅に同行する。
三郷が担当する作家の次の執筆テーマは壬申の乱。二人の天皇、天智と天武に愛された女流歌人額田王、彼女と天武天皇の間に生まれた十市皇女、二人の女性をメインに据えた作品を書く予定とか。
自分の得意分野ではないながら、仕事のためにとにわかにその頃の時代背景を調べ始める三郷。作家に勧められた中秋の名月を見るために訪れた奈良の春日大社。そこで出会った釆女神社と釆女祭に興味を抱く。聞いたこともない祭なのにかなり盛大に行われた。見ながら何か腑に落ちない。なんか気になるが、何が問題なのかわからない。
こうして、三郷は一人調べを続けていくが、途中からは堀越と同行することで、いくぶん理解は進むものの、最後のところが二人にはいまだ手が届かず、ラストの小余綾の解説で納得するという展開。
壬申の乱とは何だったのか?
天智と天武は本当の兄弟だったのか?
天智天皇の皇太子大友皇子の母親は誰だったのか?どんな身分だったのか?
天武即位の前の天皇は誰だったのか?
堀越が追う藤原氏と三郷の追う釆女祭は時代的には百年ほど離れているが、小余綾によれば、本質的には全く同じだと言う。表と裏というだけで、構造は同じだと。それはいったい何か?
読み終わると、なんか納得させられてしまう。
まあ読んでスカッとできればいいか。