母子家庭で育ち、母が出ていき、一人アパート暮らしをしていたひかり。中卒で、食堂なとで働いてきたひかりは、ある嵐の夜、アパートの窓ガラスがわれて、部屋を出る。アパートは取り壊しか決まり、いずれ、出ていかなくては。さらに五年勤めた洋食屋は、老齢のオーナーの体調不良で、店がしまることに。

そんなひかりが、商店街で見つけた求人の張り紙。住み込みも可とある。

外観は白く、花や草木の装飾がある三階建てビル。てっきりレストランか食堂だと思い、求人に応じたら、なんといとや手芸洋品店だった。

店主は木綿子という美人。35歳で独身。ひかりより7歳年上。レストランをてはないとわかったものの、きれいな顔に見とれて、断れなくなり、結局、住み込みの従業員に。ひかりの事情を聴いた木綿子さんは、ともかくしばらくここにすめばいいと言ってくれる。亡き祖母が使っていた部屋をひかりに。

独身の若い男女が同居することを、あまり気にしていない。

慣れない仕事にはじめは戸惑うが、たの従業員とも仲良くやっていけるように。

独身ながら料理が苦手な木綿子の食事も、料理好きなひかりが担当することに。

何人もの男と暮らした母親を見て育ったひかりも、美人ながら恋愛感情を知らない木綿子。そんな二人が一緒に暮らすことで、当人よりも回りの人々がやきもき。

そんな不器用な二人が、やがて恋人ではないが、お互いを大切な人と思い、新たな同居生活を作っていくことになる。

関東北西部にある小さな町、紅雲町で和食器を商い、コーヒー豆を売ったり、飲ませる店を営む小蔵屋のお草。

今回は高名な映画監督の新作の撮影候補地になった小蔵屋。

それとは別に、監督が昔感動した映像作品を撮影した無名の男を探してほしいと頼まれる。作品のなかに、紅雲町らしきものが写っていて、顔の広いお草さんなら、突き止められるかもと。

さまざまな記憶をたどり、旧知の人物をたどっていき、ついに見つけたお草。

それとは別に、小蔵屋の従業員久美と同棲中の公介の仲が、危機を迎えるも、しばらくいってない山へ公介が、遭難者の救援の手伝いにでかけ、一時遭難かと危ぶまれたことをきっかけに、結婚へ一歩前進するエピソードが描かれる。

派手さはないが、しみじみと読ませるシリーズ、今回もよかった。

朝から曇り空だったが、比較的に暖かい。夕方近くから雨が降りだした。明日まで降るようだが、明日の午後には晴れるらしい。


仕事帰り、市立図書館分館に。

五冊返却。うち一冊は読めなかったが、まあ無理することもないだろう。

新たにまた五冊借りた。

今日借りた本


山本幸久

「おでんオデッセイ」

実業之日本社、202312


名取佐和子

「文庫旅館で待つ本は」

筑摩書房、202312


拓未司

「ボトムレス」

NHK出版、2021


誉田哲也

「インデックス」

光文社、2014


「オムニバス」

光文社、2021