仕立屋探偵 桐ヶ谷京介。シリーズ二作目の今回は、京介が独自の視点から未解決事件の謎解きに挑戦して、見事に解決に導く事件簿が五作。
最初の事件は十二年前に南雲警部が見つけた捨て子。以来、成長する子供を見守ってきた南雲。十二才になった、その子から母親を探してほしいと頼まれたものの、なんの手がかりもなく、京介を頼ってきた。捨てられたときに赤ん坊が身に付けていたものしか残っていない。
京介は果たして母親をたぐりよせることができるかどうか?
第二の事件は十五年前に起きた老女殺害事件。友人知人が多く、活発で社交的な独身の老女が自宅で絞殺死体で見つかる。なぜか殺される前ごろから緑のものに執着し、全身が緑の状態で死んだ。それに目をつけて捜査を始めた京介は犯人にたどり着けるのか?
第三作は京介の相棒ともいえるヴィンテージ古着屋の店長小春が自宅のベランダに干してあった下着を盗まれ、代わりに使い古しの男物の下着が吊り下げられていた。警察に通報したが、下着泥棒では捜査らしきものもされず、頭に来た彼女は南雲と京介に連絡して、犯人探しをすることになる。どうやら三年前から続く下着泥の仕業らしく、盗犯係からも依頼がくる。はたして京介は謎の下着泥を見つけることができるか?
第四作は、京介が買い物の途中で見つけた女子中学生に、その服装などから暴力を受けていると看破。迂闊に声もかけられないと、あとをつけていたら、その少女の通報で警察につれていかれる京介。南雲により解放されたものの、かなり時間がかかった。小春をつれて少女を見つけ、彼女のあとをつけると、奇妙な行動に。京介は真相を見抜き、少女を助けられるのか?
第五作は、十六年前に、起きたそばアレルギーで窒息死。事故と判断されたものの、事件性を疑っていた南雲。
はたして京介は真相にたどりつけるのか?
第六作は、十年前に起きた服飾学校生の殺人事件。農家の一人娘だったが、家族の反対を押しきり上京し、バイトをしながらの苦学生。器用でもなく、地味な女性が何を夢見て学んでいたのか?京介はその点から彼女の死の真相に迫る。