久しぶりの荻原さんの新作はホラーサスペンス。
ベンチャー企業に勤めるママさん研究者野乃。夫は海外で研究中。一人息子は幼稚園児だが、言葉がなかなか話せなくて、心配やら不安。彼女の勤務先は、植物との会話を研究している。植物にも知性があり、彼らなりの手段で、昆虫や鳥、あるいは同じ植物同士で、コミュニケーションをしている。主任研究員三井の助手をしている村岡野乃。とはいえ、実際に行っているのは、山林にできた研究施設内で、野菜を育てること。
戸外で育つ植物には植食者がつきもの。昆虫や草食動物、鳥など。動けなくて抵抗できない植物は、彼らを食べる無視が嫌がる毒性物質を出したりして抵抗する。さらにはSOS信号を出して助けを呼ぶ。揮発性物質を匂いとして出して、助けを求める。その虫の天敵である昆虫を。施設で育てる植物は、収穫ではなく研究が目的。だから、殺虫剤や農薬は使わない。だから、それらは虫に食われ放題の状態で惨めな状態である。
そんな研究施設の回りで異変な起きるようになる。植生の変化、山奥にすむ動物が施設付近まで降りてきて、食い物を漁る。その数が異常に増えてくる。施設の場所を提供した地主の老人も異常な行動が目立ってくる。
研究員の一人は、AIをつかって、植物な発する会話をなんとか人語にしようとする。そして、明らかになった植物の発言、地球に緑を、我らが緑の大地。さらには、機は熟した、根絶やせ。
こうして植物の反乱が始まる。
植物に操られた地主の老人は、意識を奪われ、研究所所長の教授をナイフで刺し殺し、野乃たちは、大量のサルに襲われることになる。野乃たちを阻む森林の植物たち。
はたして、野乃たちは、無事に生き延びられるのか?
ホラーストーリーはフィクションだが、植物に知性があるとか、会話をするという研究は実際にあるらしい。興味深いと共に、少し怖いかも。